2012年12月15日土曜日

今日から使えるソリューション・フォーカス(番外編30)ブルース・パターン

                                 

心理療法家のミルトン・エリクソンの心理療法の本質は、「カタがないというカタ」でありユーティライゼーションと言われる即興演奏が中心。それで、この「カタのないカタ」を身につける始めのカタとしてブルース・パターンがあるのだろうなぁと(笑)。 

 独り言


今日は、「今日から使えるソリューション・フォーカス(番外編30)ブルース・パターン」について書いておきましょう。

カタのないカタを身につけるためのカタとは?

 心理療法家のミルトン・エリクソンの流れを組むブリーフ・セラピーの学派については以下について書きました。


 その中でも米国ウィスコンシン州ミルウォーキーで発展したためミルウォーキー派とも呼ばれているソリューション・フォーカスト・アプローチの開発者でもあるスティーブ・ド・シェザーについて書かれた Wikipedia の項目を読むと面白いことが推測できます。[1]

 個人的に面白いなと思ったのは以下の2つ。

·        シェザーはカリフォルニア州パロアルトのMRI(Mental Research Institute)には在籍したという事実はまったくない、(「He never studied at the Mental Research Institute in Palo Alto, California, even though some rumours has it he did.」never と書いてあるニュアンスに俺たちは俺たちだ、一緒にはしないでねというのが感じれますねぇ・・・笑)しかし、MRIのジョン・ウィークランドとは生涯の友人であった。
·        シェザーは Jazz Sax 奏者だった。

ソリューション・フォーカスト・アプローチはどうしてもMRIのサブセットのような形式で語られることも多いのですが、あくまでもオリジナルであることを強調したかったのだろうなぁと推測しているところです。

それで、もう一つはシェザーはJazz Sax 奏者だったという点。比喩ですが、ミルトン・エリクソンの心理療法は Jazz 全般を指すように広くて深く、しかも、ユーティライゼーションという Jazz でいう即興演奏を駆使した、ある意味カタが無いというカタを持っているのがミルトン・エリクソンの心理療法の手法です。

 もちろん、ここからは推測ではありますが、私も Sax を吹くので、シェザーはエリクソンの心理療法からブルースのような非常にシンプルなパターンを取り出したかった、というのがソリューション・フォーカスト・アプローチを体系する上での根底にあったのではないか?と推測しているところです。


 Jazz というと、とても広大ですが、12小節x3コードで構成されたブルースは非常にシンプルでありながら jazzの基本でもあるわけです。

 それで、ソリューション・フォーカスト・アプローチをブルースで考えると


·        問題の記述
·        ミラクル・クエスチョンで理想のゴールをつくる
·        エクセプション・クエスチョンでゴールまでのうまくいっている例外を見つける
·        スケーリング・クエスチョンで方向性を明示し、エフィカシーを高める
·        コーピング・クエスチョンでゴール達成までの対処法を具体的に考える


といった具合です。

 もちろん、これが一般的なエリクソニアンがつくるブルース・パターンだと


·        問題の記述
·        問題の中にある肯定的な意図(Positive Intention)を考える(汝敵を愛せよ)[2]
·        問題、あるいは問題の一部を知覚に戻して再定義せよ
·        その問題から引き起こされる不都合な未来を、不都合なことが起こっていない未来になるように資源・資質を使え


というような形式になると思います。

もちろん、ここには色々なパターンや解釈があっても良いと思うわけです。それで、元々のエリクソンの技法には「カタがない」というカタがあるわけであり、最終的にはこの境地に到達するにしても、日々の練習はどうしよう?と考えた場合のとっかかりとしてもブルース・パターンがあるのだろうと思ったわけです。

(つづく)

 文献

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