2012年12月21日金曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:第三世代のトランスワーク

                                  

 昔から、良いアイディアがひらめく場所を山上(馬上・枕上・厠上)といったりします。もちろん、アイディアが閃きやすいコンテクストに身を置きましょうという考え方になると思います。一方、ミルトン・エリクソンの考え方はむしろアイディアがひらめいたり、問題を解決したりと、こういったことに適した心身状態があってこの状態に入る、という考え方ですかねぇ。つまり、馬に乗っていなくても、寝床にあってリラックスしていなくても、トイレでなんらか開放的な状態になくても、そういったことを想像して同じような心身状態に入ることが出来る、これが問題を解決するための資源を探すためのトランスであると・・・・・

 独り言


今日は、「ミルトン・エリクソンの系譜:第三世代のトランスワーク」について書いておきましょう。

第三世代のトランスワークってチクセントミハイのフロー状態ということですねぇ

今日は手短に。

 エリクソニアンのスティーブン・ギリガン博士の新刊「Generative Trance」をご紹介しておきましょう。

  この本の発行元であるクラウンハウスパブリッシングのサイトで「Generative Trance」について、30分程度の音声デモが聴けるようになっています。


 また、先ごろ米国サンフランシスコで実施されたブリーフセラピー・カンファレンスで資料がダンロードできるようになっています。



 さて、心理療法家のミルトン・エリクソンは、自身の心理療法家についてフレームワークなどの一切の形式知などを残していないという特徴があります。

 それで、その弟子たちがある時は形式知を形式知として学んだり、ある時はその暗黙知を形式知として表したりというようなことをしているわけです。

 もちろん、エリクソンが少しずるいなと思うのは形式知を何も残していないため、その時代、時代の最新の形而上学や認知科学や言語学などで形式知化してもらえること。つまり、ミルトン・エリクソンの心理療法はいつも最新というようなある意味逆説的な状態にあることになります。

 それで、ギリガン博士の場合は、その著書「Courage to Love :邦訳『愛という勇気』」[1]で紹介された「Self-Relations :自己関係理論」と合氣道を通してミルトン・エリクソンの心理療法を出来るだけシンプルに説明することを試みていることになります。

 それで、ミルトン・エリクソンはクライアントが自分自身で問題解決を行うための資源・資質(リソース)を探すためにトランス状態を活用したことで知られているわけですが、より創造的で創発的な資源・資質を探すためのトランスにどのように入るのか?それをより容易にしたのがギリガン博士の提唱する「Generative Trance」というわけです。

 もちろん、これだけがミルトン・エリクソンの本質だと言ってしまうと、「人はひとりひとりがユニークな存在であり、それぞれの人に独自のやり方があって良いはず」と考えたミルトン・エリクソンの考え方と矛盾することになり、問題もあるのでしょうが、ミルトン・エリクソンの一つの発展系として考えれば非常に注目に値するように思ってきます。

 余談ですが、ブリーフセラピー・カンファレンスのギリガン博士の資料を読むと、センタリングが重要な位置を占めているのでどうしても武道家の修行というかジェダイの騎士の修行みたいな感じになっちゃいますねぇ。

(参考)
 
(つづく)

 文献

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