2012年12月28日金曜日

情動をメタ認知する

                                 

ブルース・リーが映画「燃えよドラゴン」で言っているところの「Emotional Content」というのは結構深い意味があるのだよねぇ、認知科学的にも・・・・(笑)
 
独り言


今日は、「情動をメタ認知する」について書いておきましょう。

認識論ベースのコーチングの原則はブルース・リーにあり

  Youtube にブルース・リー主演の「燃えよドラゴン(Enter the Dragon)」の有名なシーンがアップロードされているわけですが、ブルース・リーはやはり認知科学的にはかなり深いことを言っていたのだなぁと改めて気づくところがあります。


 この中でブルース・リーは「 Emotional Content」と言っています、この字幕では「五感」と翻訳されていますが、厳密にはこれは正しくありません。

 Emotion (情動)は、を簡単に説明すると、認知科学的には、世界観(Model of the World)と今ココの経験(Experience)の差分によって生じるとされています。[1]

 つまり、世界観というのは、フレームとかスキーマと言い換えても良いと思いますが、認識主体にとって想定される世界となります。一方、実際に今ココで経験している世界というものもあるわけであり、この世界観と実際の経験との差分から情動が起こってくるということになります。また、想定から外れれば外れるほど情動はより強くなるといったことになります。

 それで、ブルース・リーは。怒り(Anger)と単一な情動ではなく、「俺は、 Emotional Content と言っているだろう」と非常に意味深なことを言っています。これは、自分の情動の内容を対象として眺めてみろといっているわけであり、これまた認知科学的には、個々の情動(例えば怒りにとらわれるのではなく)自分の情動をメタ認知[2]した状態になってかかってきなさい、と言っているように思えてきます。

 また、「月を見ろ、それを指す指を見るな」ということを言っていますが、これも以下のリンクで書いたように非常に深い意味のことを言っているように思えてきます。

http://ori-japan.blogspot.jp/2011/08/blog-post_22.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2012/11/blog-post_17.html

 それで、このYoutubeの映像を視聴すると武道だけではなく、認識論をベースにしたコーチングのメタファーのようにも思えてきますが、結構認知科学的には凄いことをいとも簡単に言っているようにも思えてきます。

(つづく)

 文献
[2] http://en.wikipedia.org/wiki/Metacognition

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