2012年12月30日日曜日

戦略サファリ 第二版

                                  

10年前に比べて自分でもメチャメチャ強くなったと思うのは認知の部分かなぁ~

まぁ、流派的にはコグニティブ・スクール所属ちゅうことで・・・・・・(笑)。
 
独り言


今日は、「戦略サファリ 第二版」について書いておきましょう。

10年前はちんぷんかんぷんだったけれど・・・・・

 ヘンリー・ミンツバーグ著「戦略サファリ」の第二版が出ていたので少し書いておきます。

  初版は1999年の出版で、この時「戦略サファリ」を読んだ記憶があって、その時は正直、ちんぷんかんぷんで何を言っているのか?どんな意味があるのか?まったく理解不能だったのですが、それから10年少しを経て第二版の「戦略サファリ」を読むと、結構納得できることも多くて、その意図も随分分かってきたように思うわけです。

 企業経営というのはある意味社会科学的な要素が強く、自然科学のように何らかの法則を当てはめれば上手に経営できるといったことがないため、ミンツバーグは色々な学派のフィルターを通して企業の戦略や戦術、あるいはオペレーションなどを多面に見てはいかがでしょうか?と提案してくれているように思えてきます。まぁ、それぞれの流派に偏るのも一長一短あるでしょうし、バランスを重視しても、これまた・・・というのもあるのでしょうが・・・・・本書は各流派についてのちょっとしたパロティや皮肉だと思って、ニヤニヤして読むのが正しい読み方のようにも思えてきます(笑)。

 特に戦略系は目に見えない認識の世界の中で行われることになりますから、認知行動療法のような構成主義ではないですが、認識の世界で構築される戦略と物理的な空間で行動として示され製品やサービスとして具現化される戦術やオペレーションの世界との関係性が非常に重要になってくるように思います。

 それで、目次を見ると、一見脈略のない戦略や戦術を考え、そして実践するための切り口としての流派が10示されていることになります。 

第1章  サファリ・ツアーのねらいと構成
[さあ皆さん、戦略マネジメントという獣の登場です!]
第2章 デザイン・スクール
[コンセプト構想プロセスとしての戦略形成]
第3章 プランニング・スクール
[形式的策定プロセスとしての戦略形成]
第4章 ポジショニング・スクール
[分析プロセスとしての戦略形成]
第5章 アントレプレナー・スクール
[ビジョン創造プロセスとしての戦略形成]
第6章 コグニティブ・スクール
[認知プロセスとしての戦略形成]
第7章 ラーニング・スクール
[創発的学習プロセスとしての戦略形成]
第8章 パワー・スクール
[交渉プロセスとしての戦略形成]
第9章 カルチャー・スクール
[集合的プロセスとしての戦略形成]
第10章 エンバイロメント・スクール
[環境への反応プロセスとしての戦略形成]
第11章 コンフィギュレーション・スクール
[変革プロセスとしての戦略形成]
第12章 新たなるパースペクティブ
[皆さん、ちょっと待って。まだ獣全体に出会ったわけではないのだから。]

 それで、個人的な立場は、コグニティブ・スクール、あるいはラーニング・スクールの側面が非常に強いと思っています。本書ではコグニティブ・スクールとしてグレゴリー・ベイトソンが、ラーニング・スクールとしては野中郁次郎先生のSECIモデルなどが示されています。

もちろん、紹介されている10の流派について、本書ではサマリーとして書いてあるため、個人的には、正直コグニティブ・スクールとラーニング・スクールに関して少々物足りないところもあるのですが、逆の言い方をすると10数年前に読んだ時は何がなんだか分からなかったことから考えると、知らない間に人間は何かを学んでいるものだなと思っているわけです。

 もちろん、企業の戦略を自然科学的な因果関係や統計に基づいた相関関係だけで立てるのは無理があるわけですし、そこに唯一の正解があるわけでもないということは本書を通じて感じる非常に強力なメッセージのように思えてきます。

 結構行間を読まなければいけないところもあるように思うのですが、色々な切り口が用意されているという点では非常に楽しめる一冊のように思えてきます。 

(つづく)

 文献
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