2013年1月12日土曜日

メタファーで理解するリーダーシップ

                                  

今年のチャンレンジの一つは難しい概念を誰にでも分かるメタファーで説明することかなぁ・・・・

未知のことに思いを馳せようと思うと、結局、既知のことをメタファーやアナロジーにして未知のことを思い描くしかないのだろうなと思ってきます。

そう考えるとメタファーは Unknow Know をつなぐ橋の役割を果たすことになってきますねぇ。ちなみに、この「橋」というのもメタファーなのですけれども・・・・(笑)。

独り言


今日は、「メタファーで理解するリーダーシップ」について書いておきましょう。

雲を掴む話から、雲を掴んだ感覚をもった話へ・・・・

 これは今年に限ったテーマというわけでもないのですが、個人的には心理療法家のミルトン・エリクソンがクライアントの認識や行動の変化を支援するためにメタファーや物語を話したという事実に影響を受けてか、人とのコミュニケーションでメタファーや物語を活用するというのが探求したいテーマの一つとなっています。

 それで、エリクソンの話した心理療法的なメタファーは「Metaphoria[1]や「Therapeutic Metaphors [2]といった興味深い著作がありますし、以下のリンクでもメタファーの作り方ついて少し書いたところです。


 個人的には、これらのメタファーは、心理療法のコンテクストに限らず、とっかかりとして、難しい物事をわかりやすく説明することで相互理解に貢献する場面が多いのではないか?と考えています。(もちろん、個人的にはエリクソンよろしく、現在囚われている認識の枠組から出ることで認識のやり方や行動のやり方そのものに変化をもたらすという目的でメタファー使うことを志向していますが、まずは、人と人とかコミュニケーションを行い、相互に理解を深める認識の基盤としてのメタファーは非常に重要なことなのだろうなぁ・・・と思っているわけです。)

 それで、今日の本題へ行きたいと思います。

 仕事の合間にハーバードのJ.F.ケネディ公共政策大学院の人が書いた「Through Their Own Words:Towards a New Understanding of Leadership through Metaphors[3]というエッセーを読んでいたのですがこれが中々面白かったのでこれについて書いておきたいと思います。

 このエッセーは本来掴みどころの無い「リーダーシップ」という概念をどのように説明したら良いのか?というテーマのもと、主に認知言語学で定義されているメタファーを活用して「リダーシップ」を説明するとどうなるのかが例示されていて非常に楽しく読めるエッセーとなっています。

 例えば非常にざっくりとですが「あなたの会社の社長はどのようなリーダーシップを発揮していますか?」とか「あなたの会社でリーダーシップとは何を表していますか?」と質問された時に、おそらく多くの人はこの質問に即座に答えるのは難しいのではないかと思います。

 それで、このエッセーでは一つ切り口としての例ではありますが、レイコフ&ジョンソンの「Metaphors we live by」あたりで取り上げられていたメタファーの例をひいて、1) War メタファー 2) ゲームやスポーツのメタファー 3)藝術のメタファー 4) 機械のメタファー 5) 宗教家のメタファーそれぞれからリダーシップが(あくまでもほんの一例として)説明されています。

 ここでは、「リーダーシップとは何か?、リーダーとは何か?」と質問された場合に、おそらく 1)であれば、うちの社長は生き残りをかけた戦いを指揮する将軍や鬼軍曹という感じかなぁ?とか 2)であれば、スポーツの監督という感じで勝ち負けにこだわるけれど熱血漢のところがあるのだよねぇとか、3)であれば、オーケストラの指揮者のような調和を重視する芸術家肌という感じかなぁとか 4)であれば、精密機械のような隙がない感じかなぁ、元々理系だし・・・(多少の偏見あり)とか 5) ダライ・ラマのようなスピリチュアル・リーダーだよねぇ、愛にあふれていて・・・などといった感じで話が進んでいくことになるわけです。

 もちろん、メタファーは知らないことを知っていることに関連させて話をしているだけでそれが論理学上きちんとしたロジックになっているのか?と問われると決してそうではないところがあるわけですが、上で出たいくつかの切り口からさらにそのメタファーを詳細化させるような方向で話を進めていくと、本来、雲を掴むような話だった「リーダーシップ」というお話も随分輪郭がはっきりしてきて、身体感覚や感情を伴った経験に置き換えることができるので、随分血肉の通ったもになってくるように思います。

 もちろん、メタファーの良いところは単純に数字の1か0か?や Yes か No か?のように二値的にならずに多重のメッセージを含むところが良いところであり、当然、メタファーは送り手と受けての間に揺らぎをもたらし、色々な意味を含むことになります。これは、人類学者のグレゴリー・ベイトソンの言ったメタファーの性質について書いた以下のリンクとも関連するところです。


 そのようなわけで今日ご紹介したエッセーなども参考にしながら、個人なチャンジとして今年は難しい概念をいかにメタファーでわかりやすく説明するのか?に取り組むことにしたいと思います・・・。

 それで、今日の終わりの質問は「あなたにとってリダーシップとは何ですか?」「あなたがリーダーになるとするとどのようなリーダーだと思いますか?」それぞれメタファーを使って話してみてくださいという感じになると思います・・・・・個人的には理系のダライ・ラマを目指すかなぁ~・・・・・という感じがしないでもないです、まぁ、目指すのは勝手ですからねぇ・・・(笑)

(つづく)

 文献
[3]https://docs.google.com/viewer?a=v&q=cache:_KL_h1-vvRcJ:web.hks.harvard.edu/publications/getFile.aspx%3FId%3D57+&hl=ja&gl=jp&pid=bl&srcid=ADGEEShUPa9_svLS_iGsGQcE9mtjy3uAS-ymawZPZ6jCME0CVpLudaaVQ5yhnH4suub0GIsE_yYFuM6Qkuj-6DSF_JLaICj611TzsZBu664oKEELrz-jWfU2y_gytsk6Ot34q5sGUcgc&sig=AHIEtbRKvhEtIyTFh1X08hj1crZO6Upguw


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