2013年1月6日日曜日

メタファーで物語を紡ぐ

                                 

今年()お客さんと「成功の物語」を一緒に書き綴るゴーストライター業に邁進しようと思います・・・・まぁ、途中に艱難辛苦が適度に散りばめられているけれど(笑)。

 それで、ビジネス上のコンサルティングで経営戦略とかのレベルになると、コンサルタントは、お客さんと「成功の物語」を一緒に創りあげるゴーストライターみたいな役割になってくるのだろうなと思っています。例えば、一緒につくるのはあくまでも物語やメタファーがてんこもりのパワポのスライドとか、これから創っていく神話や都市伝説のプロトタイプの類から始まる・・・みたいな感じで・・・・

もちろん、やる気になれば、定量的な数字を微分したり積分したり、統計的に重回帰分析したりなんて朝飯前だけれど、数字をこねくり回しても数字は数字でそれが物語になるわけではないし、数字がどのような物語につながるか?を考えないと、だからなんだ?(So What ?)となってしまうように思います。

それで、コンサルタントの端くれのおいらの「成功の物語」作家の先生は、メタファーを使ってクライアントの認識や行動の変化を支援した心理療法家のミルトン・エリクソンだなぁ~と思ってくるわけですし、その形式知化を試みた人類学者のグレゴリー・ベイトソンだよなぁと・・・。

 それで、目的合理性の視点からだけから見れば目的を達成して成功すればそれでよし、もし、成功しなくても癒されるというエリクソニアン・ダブル・バインドが漏れなくついてくるのがオチなのでしょうけれど・・・・・・さらに、そこに神話や都市伝説の類が生まれているかどうか?も重要なポイントではなかろうかと・・・・考えているわけです(笑)。
 
独り言


今日は、「メタファーで物語を紡ぐ」について書いておきましょう。

メタファーの性質

 ここでは認知言語学のメタファー、シネクドキ、メトニミーとかの違いのようなこはあまり厳密に考えていないのですが・・人類学者のグレゴリー・ベイトソンのメタファーの概念への疑問について少し書いておきましょう。[1]
 
·        ベイトソンは説得力を発揮して「マインドにあるすべてはメタファーだ」と主張する。
·        外的現実について何も知ることはできない。私たちが出来るベストのことは、マインドの中の外的現実についてのメタファーについてもっと向きあうことだ。
·        メタファーは、「考え」が示していることとは同じ論理レベルにはない、メタファーは考えのポインターやインデックスになることは出来るけれども、メタファー自体が考えになることは決してない。
·        メタファーは、間接的で、多次元で、複数の意味を含む。そのため、ある意味メタファーによるコミュニケーションはある種の「でたらめさ、ランダムさ」を含む。
·        物語は、ビット単位のデータがどのようにマインドにつながっているかを示すものである。
·        それぞれの人は独自の(認識や行動をささえる)中核になるメタファーを持っている。
·        物語を話すことは、クライアントから資源や資質を引き出すための自然な技法である。
·        メタファーは間接的に働く、そのためクライアントが意識的に決断したり、あるいは拒否したりすることなしに、新しい知覚、認識のフレームを試していることになる。

このあたりのベイトソンの考えは、メタファーを認知の中心と考えた認知言語学とも親和性があるように思ってきます。もちろん、メタファーをどのようにつくってどうデリバーするのかについて考えると、心理療法家のミルトン・エリクソンがクライアントに何のメタファーをどのように話していたのかが心理療法のコンテクストに限った話ではなく、日常生活から仕事のコンテクストまで相手の認知の中心となるメタファーをどのように引き出して、そこにどのように働きかけるのかが非常に参考になるように思ってきます。

 もちろん、メタファーをどうつくるか?やどうデリバーするのか?を簡単に公式化するようなことはできないのでしょうが[2][3]そのあたりは今後の課題ということにしたいと思います・・・・ 

(つづく)

 文献
[3]http://bscw.rediris.es/pub/bscw.cgi/d4464597/Witztum-Use_metaphors_psychotherapy.pdf

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