2013年1月19日土曜日

PMBOK 5版とソリューション・フォーカスト・アプローチ

                                

 技法だけで語ることは出来ないけれど、利害関係者の対立解消、折衝などは短期療法や家族療法が最も得意としている部分ですねぇ。

 ちょっとPMBOK 5版から明示されたステークホルダー(マネジメント)の知識領域に短期療法の知見をマッピングしてみようかなぁ~(笑)。

独り言


今日は、「PMBOK 5版とソリューション・フォーカスト・アプローチ」について書いておきましょう。

プロジェクトにおけるハードスキルとソフトスキル

 ソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA)とプロジェクト・マネジメントの体系であるPMBOKの体系を統合して活用しようとしている方々がおられますが、個人的には非常に興味があるところです。[1]

  Youtubeにも別の方々が同じトピックの映像をアップロードされていたります。



 それで、一般的な話になりますが、非定型のタスクから構成されるプロジェクトのコンテクストにおいて、プロジェクトを成功裏に終結させるために、プロジェクト・マネージャやリーダーは可視化、定量化できるハードスキルと可視化、定量化の難しいマネジメント能力、コミュニケーション能力、折衝能力、論理的思考などのソフトスキルの両方が求められることになります。

 それで、個人的には、特にマネジメント能力、コミュニケーション能力、折衝能力など特に対人関係に対してのソフトスキルを磨くためにソリューション・フォーカスト・アプローチ(を含む、エリクソニアン・アプローチ、MRIなどの短期療法、家族療法から派生した手法)を実践するというのがひとつのテーマとなっており、このブログでもこのあたりの話題をつらつら書き綴っているような感じになっています。
 
さて、プロジェクト・マネジメントの体系であるPMBOK の第5版 2012年の年末にリリースされたわけですが[2]、これが第4版からどこが変更されたのかを比較すると非常に興味深いところがあります。

PMBOK 5版の変更点
 
 PMBOKの第5版の変更点を少し書いておきましょう。[3]

※追記 PMBOK 5th Edition を読んだところ引用元とも少し違っていたので、最終的には正規版で確認してください。
 

第4版
第5版
ステージ
5つのプロセスグループ
5つのプロセスグループ
トピック
9の知識領域
10の知識領域
プロセス
42のプロセス
47のプロセス

 個人的に面白いなと思うのは、旧来9つの知識領域に加えて、第5版では知識領域が1つ増えて、おそらくISO21500の影響だと思われますが、「ステークホルダー(マネジメント)」が(領域として外出しになって)明示化されているところです。

 当然、プロジェクトはいくつかの利害関係者が存在しており、要求をきちんと把握すること、要求を実現するかどうかの判断、他の利害関係者との対立の調整、解消などが含まれるわけですが、これがより明示された格好になっていると考えて良いでしょう。

 もちろん、このあたりは、ある意味「政治」といったところにもなってくるわけであり、単純にプロセスを明示して演繹的に適用すれば上手くいく、とならない所が難しいところでもあるわけですが、プロジェクト・マネージャやリーダーの本当の意味でのリーダー・シップや政治力、肚が試されるところと考えても良いと思います。

 それで、利害関係者の対立はハードスキル、ソフトスキルなどありとあらゆる能力や資源を使って解決する必要があると思われますし、単純にプロセスや技法といったことで示されるわけでもないと思いますが、人と人との関係性に介入する手法としてはやはり短期療法や家族療法の得意とするところなのだろうなと考えているわけです。

 そんなわけで、ステークホルダー・マネジメントの部分に、ソリューション・フォーカスト・アプローチやエリクソニアン/アプローチ、MRIなどの知見をPMBOKの体系にマッピングしてみることにしたいと思います。

 (つづく)

 文献
[3]http://www.sts.ch/documents/english/Doc_7037E_Comparing_PMBOK_and_ISO_v1-1.pdf


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