2013年2月23日土曜日

エリクソニアンを目指す12の練習(その10)

                                  

 どのように困っているのか?のプロセスの裏返しが、即解決につながるわけではないと思います。それでも、システム論的に、困っている相手に対して、どのように困っているのか?といったプロセスとかその背景にある枠組に気づいてもらう必要はないのだけれど、そのパターンから出てもらうというのは多いに意味があることなのでしょう。それで、そのパターンから出てもらうためにはちょっと違う次元でこちらから相手を困らせるというのはありかなぁ。まぁ、倫理規定とかはあるにせよ(笑)。

 独り言


クライアントがどのように困らせるのか?クライアントをどう困らせるのか書きだしてみる

今日は、エリクソニアンを目指す練習として、ジェフリー・ザイク博士のエッセーを引用して9つの課題を書きましたが[1]、この10こめを書いておきましょう。


10. For two weeks, write out how clients confuse you. For the next two weeks,
write out how you confuse them. Be specific.

最初の2週間、クライアントがどのようにあなたを当惑させるのかを書き出しなさい。そして、次の2週間、あなたがどのようにクライアントを当惑さえるのか書きなさい。具体的に・・・


 このあたりは、厳密にやろうとすると、パラドクス介入になって「クライアントインタレスト・ファースト」の細かい倫理規定があったりするわけですが、ここではこういった規定があることだけ頭に留めて話を進めることにしてみましょう。

 ひとつはクライアントが意識するにせよしないにせよ、人やセラピストを困らせているなんからのパターンがあるわけでこれを観察しましょうというのがひとつの課題です。

 そして、次はこのパターンを認識した後でセラピストがもっと気の利いたやり方でクライアントを困らせるか?あるいは困らせる課題を出すというのがここでの課題となっています。

 もちろん、これは「やられたらやり返す」というようなものではなくて、おそらく、相手が困らせようとしてくるパターンを逆手にとって相手がダブルバインドの状況に陥るような課題を出す、そして、そのダブルバインとをテコにその問題のパターンから出てもらうといったことを考えるような形式になると思います。

 まぁ、ある意味、一休さんと将軍様のとんち合戦みたいな感じですかねぇ?

 それで、良い例がぱっと思いつかないのだけれど、確かエリクソンの例で、過度に失敗を恐れるクライアントに。

「来週なにか1つ必ず失敗することをしてください。そうすれば、失敗することに成功します。」「もし、失敗することに成功していない場合は、普通に成功しています。」「だから1つ必ず失敗することに取り組んでみてください」みたいな課題があった記憶があったのですが・・・・・


(つづく)

文献
[1]http://scholar.lib.vt.edu/theses/available/etd-07282003-160500/unrestricted/thesis7.28.03.pdf

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