2013年2月20日水曜日

エリクソニアンを目指す12の練習(その7)

                                 

 「エリクソニアンの身につけておくべき態度は何か?」ということを非常に簡潔でかつ格好の良い言葉で表すと「一期一会」だろうなぁと思います。

 「あなたは世界でひとりしかいないあなたであって、あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、あなたに合った今出来る最高のおもてなしをしましょう。」

 それで、おいらは、なんちゃってベイトソニアンなので、このあたりを認識論に還元して、ほんじゃぁ観察者は「一期一会」をどう知覚しているのか? どう認識しているのか?そして、それを相手にどう伝えるのか?って「情報」と「結ばれあうパターン」に還元してとても味気なく考えることになります。(笑)

もちろん、この状況が一回こっきりかもしれなければ、相手の振舞いが一回こっきりかもしれなければ、お互いの関係性で生まれた対話なりが一回こっきりかもしれない・・・となってきます。

 もちろん、このあたりは「いつもありがちなこと」というように物事を一般化してみるやり方と、「今回一回こっきりで特別なこと」という特殊化して見るやり方が観察者の中でいつも二項対立で戦っているように思ってきます。

 それで、個人的には一般化と特殊化の二項対立をいったりきたりしていると、その揺らぎから生まれるのがパターンだと思っていて、このパターンの見方がパターン認識のように思えるわけです。
 
 独り言


クライアントの反応のパターンを観察して書き留めておく

今日は、エリクソニアンを目指す練習として、ジェフリー・ザイク博士のエッセーを引用して6つの課題を書きましたが[1]、この7つめを書いておきましょう。


7. For each client you see, write a sentence summarising the persons unique
style of responding.

 それぞれのクライアントを観察して、その人にユニークは反応のスタイル(パターン)を1文に要約して書いておきなさい。


 個人的にはこれと同じ話を、野村克也氏が南海ホークスの選手、監督時代について書かれた本のなかにこれと同じような話があったように思います。

 自分のチームが攻撃するために相手のピッチャーのクセを見つけるために当時非常に高価だったビデオカメラに取って自宅で穴の開くほど観察してみる。そうすると例えば、ストレートか変化球かを投げる時に微妙にグローブの動きが違うといったことが分かってくる、というような話です。

 もちろん、心理療法やコーチングということになるとクライアントをジロジロ見るわけにはいかないのでしょうが、多少会話をしながら、問題について話す時はどんなスタイルで反応が起こっているのか?あるいはリソースにあふれた状態を想像してもらった時はどうなのか?その違いはあるのか?

 こういったことを色々観察して書き留めておきましょうというのがこの課題です。

 もちろん、このスタイルというかパターンをいうところを考えると冗長性として繰り返し現れるリズムと何に対して結ばれたパターンなのか?を考えるのがベイトソニアンということになるのでしょうが、「結ばれるパターンについてのパターン」[2]というような抽象度をあげることも良いのだろうけれど、今日はちょっと手抜きでベイトソンの末娘のノラ・ベイトソンの映像を貼って終わりにしておきましょう。(笑)


(つづく)

文献
[1]http://scholar.lib.vt.edu/theses/available/etd-07282003-160500/unrestricted/thesis7.28.03.pdf
[2]http://www.imprint.co.uk/books/Bateson_Intro.pdf
[3] http://sustainableleadership.info/systems.html (参考:ポランニーとベイトソンのシステム思考の違い)

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