2013年2月22日金曜日

エリクソニアンを目指す12の練習(その9)

                                  

 振舞いのレベルにしろ、思考のレベルにしろ、相手が何らかの抵抗を示してくるというのはそこに何らかの想いがあるということなのでしょうねぇ。それと、他人からとやかく言われたくない・・・とか・・・・

 もちろん、システム論なホメオスタシス(恒常性)から言えば、これは「変化に対する抵抗」ということになるのでしょう。

 程度の問題はあるにせよ「いつもと違うことをやるのは抵抗がある」「いつもと違うことを考えるのは抵抗がある」・・・・

 もちろん、心理療法家のミルトン・エリクソンからの学びは「変化したくない」といった抵抗が大きくなればなるほど、それが「変化する力」に転換された時は、とても大きな変化が起こる後押しになるということ。

 その意味では「変化への抵抗」というのは見方を変えれば単なる「力」であって、パラドキシカルだけれども、文脈を変えれば「変化する力」と同じだということになってきます。

 独り言


クライアントがどのように抵抗してくるか?具体的に予想してみましょう

今日は、エリクソニアンを目指す練習として、ジェフリー・ザイク博士のエッセーを引用して8つの課題を書きましたが[1]、この9つめを書いておきましょう。


9.Make a prediction about how specifically the client will resist your
assignment or therapeutic directives.

あたなが課した課題や治療的な方向性に対して、クライアントが具体的にどのようなやり方で抵抗してくるのか?を予想しなさい。


 これは臨床家に限ったことではなく、コンサルタントでも営業でも・・・はたまた・・・学校の先生、子育て中のお母さん・・・と色々な方に当てはまるのではないか?とおもいます。つまり、コンサルタントは提案どおりに物事が運ばず、営業は価格を安くしろ、納期を短くしろと言われ、学生は授業中に騒ぎ始め、子供は反抗する・・・という具合です。

 もちろん、この背景には、人はあれこれ指示されるのが嫌だ、ということがあるのでしょう。

 それで、先走りすぎるのは何ですが、ザイク博士の課題は、まずは、クライアントが具体的にどのようなやり方で抵抗を示してくるのか予想しなさい、という課題になっています。

 もちろん、エリクソニアン的にはこの抵抗をあくまでもクライアントが望んでいる変化につなげていくような形式で使っていくことになると思いますが、まずは予想しないさい・・・ということになっています。

 それで、個人的には、この抵抗ということについて仕事上では以下で書いたコンフリクト・マネジメントのような形式で解決しているようなことが多いように思っています。まぁ、ほとんど即興でやっているようなところはあるけれど(笑)。


(つづく)

文献
[1]http://scholar.lib.vt.edu/theses/available/etd-07282003-160500/unrestricted/thesis7.28.03.pdf

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