2013年3月19日火曜日

ミルトン・エリクソン名言集から考えさせられること

                                 

 ゴールに日付を入れるにしても、「単なる仮のスケジュールなのか?」あるいは「達成を確信できる日付なのか?」あるいは「利害関係者に対してのコミットメントを伴った日付なのか?」で随分意味は違ってくるように思います。つまり、物事はどのようなコンテクストで、そのような前提条件をおいて考えるのか?でまったく違ってくるということになるわけですねぇ。(笑)

 独り言


 コンテクストや相手との相互作用を考えない名言は意味がない

 インターネットに心理療法家のミルトン・エリクソンの名言集なるものが存在しています。[1]

 それで、例えば以下のようなことが書かれています。


A goal without a date is just a dream.

日付のないゴールは単なる夢に過ぎない。


この文を読んで「そのとおりだ」と納得されている方もいれば、「いやいやちょっとまって欲しい」と少し疑念を持っている方もいるでしょう。

 確かに、何かをプロジェクトとして計画することを考えると、どれくらいの確度で線を引くか?についていかのリンクでも書いたトピックにつながるわけですが、少なくとも仮でも日付は入れて線を引かないと何も決まらないので、名言というよりも当たり前の話ということにもなってきます。

http://ori-japan.blogspot.jp/2013/03/blog-post_16.html

 もちろん、これについて保留しても、個人的には2つの疑問が残るところです。

1.引用元が不明:ひとつは、このサイトには引用元の書籍が示されていないため、本当にエリクソンが言ったのか?ということが不明な点。それで、代表的な著作の中にも見つからないのですよねぇ。

2.コンテクストが不明:もうひとつは、ミルトン・エリクソンはクライアントとの相互作用、状況の相互作用を考慮することで知られていますから、コンテクストから切り離されたコンテンツとしての名言だけを取り出してきてもあまり意味が無いように思うところです。

 ここで「日付のないゴールは夢に過ぎない」という名言はクライアントやクライアントの抱えるどのような状況に対して、エリクソンがクライアントの視点を上げたり、視野を広げたりする支援をするためにつぶやかれたコトバなのか?を考えないとあまり意味がないことになるように思ってきます。

 もちろん、エリクソンの名言に限らず、一般的な名言は、ある状況や条件では役に立つし、別の状況や条件ではまったく役に立たないということになるでしょう。

 言い換えると、どのような状況にその名言が合致するのか?というメタの視点での前提条件や判断基準がないといけないということになるわけでしょうし、そもそもその名言の主が前提条件や判断基準として何をおいていたのか?というコンテンツとしての名言のメタ・レベルにある前提や判断基準のほうがよほど大事だと思う今日この頃ではあるのですよねぇ(笑)。

 もちろん、大体他人の名言を引用するのは自分の信念・価値観みたいなことを人の権威を借りて伝えたいという意図があるのですよねぇ、メタ・コミュニケーション的に(爆)。


(参考)

(つづく)

文献
[1] http://www.searchquotes.com/search/Milton_Erickson/


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