2013年3月22日金曜日

オズボーン – パーネスの創造的問題解決手法

                                  

 なんで日本って全体のプロセスが紹介がなくて、一部のチェックリストだけ紹介されているのだろうねぇ。これだと、意図的にシステム思考をさせない方向に持っているような感じになって、局所最適解しか見つからないのにねぇ(笑)。

独り言


 創造的問題解決のためのグッド・プラクティス

 世の中には多くの問題があふれているわけですが、これを「先入観」や「思い込み」にとらわれずに解決しようと思った場合、ひとつの方法は、グッド・プラクティスとも言うべきプロセスに即して解決する方法です。

 例えば、よく知られている創造的解決手法としてオズボーン ―パーネスの創造的解決手法があります。もちろん、日本にはオズボーンのチェックリストというような形式でその手法の一部だけが紹介されているような形式になっていたりしますが、実際には全体のプロセスを回さないと創造的問題解決は難しいと思います。もちろんこの全体のプロセスを考えると簡易版の TRIZのような感じになると思います。

 それで文献や時代によって多少違いがありますが、オズボーン パーネスの創造的問題解決手法は、発散思考と収束を繰り返しながら、おおよそ以下のような6つのプロセスからなります。[1]

1.      混乱の発見(Mess Finding) 課題解決に挑戦する状況を探す
2.      データの発見(Data Finding) その状況に関係する事実の認識に関する努力
3.      問題の発見(Problem Finding) 現象から切り離された中核問題を認識する努力
4.      アイディアの発見(Idea Finding) 問題の記述に対する解決策のアイディアの立案
5.      解決策の発見(Solution Finding) 解決策を絞り込む
6.      受入の発見 (Acceptance Finding) 解決案と実行計画の受入と実行

 ここで個人的に興味深いなと思うのは、1)基本的にこの手法が基本的には演繹法と帰納法だけで組み立てられていること。また、2)思い込みを超えて創造的に解決するプロセスが明示されていない 3)問題が外在化されていない場合は、事実を直視するところで利害関係者の抵抗を受ける恐れがある、の3点です。

 もちろん、上の1)と2)に関しては、同じオズボーン ― パーネスの手法のバリエーションについて書かれた「Creative Problem-Solving[2]を読むと、その解決策として、ひとつは、問題を抽象化して考える、そして目的を明確化し、その目的を達成できる手段を考えるようなプロセスが示されています。これはこのドキュメントの例だと「性能の良いネズミ捕りをつくる」ことから「ネズミを取り除くにはどうするか?」→「そもそもどうしてネズミを取り除く必要があるのか?」のように単なる手段から抽象度を上げた目的について考えていくという方向で考えるわけです。それで、最終的にはこの目的を満たす手段を考えることになります。

 もう一つは、メタファーを使って、帰納法、演繹法以外にチャールズ・サンダー・パースの言う「アブダクション」を使って考えるという点です。これがうまく昨日すれば、思い込みや既存の枠組から出た解決策が出てくるように思います。

 もちろん、こういった創造的解決策のようなところで一番難しいのは、こういった解決策を実行する場合の心理的な抵抗になると思うわけですが、こればかりは理屈だけではうまく行かないので、一応の論理武装はした上で、ソリューション・フォーカスト・アプローチな手法を使うことになるのだろうなぁと思ってくるわけです。
 
 
(つづく)

文献
[2]http://www3.wooster.edu/teagle/docs/Byron%20Creative%20Problem%20Solving.pdf#search='metaphor+problem+solving+pdf'


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