2013年3月13日水曜日

情報エントロピーと意味論的反応をマインドマップで考える

                                  

 本業のプロジェクト・マネジメントのリスクということを考えると、サイバネティックスのクロード・シャノンが導入した情報エントロピーという概念を考えないといけなくなるのだよねぇ。

 それで情報エントロピーというのはある意味「不確かさ」ということになるので、これが低減する毎にあなたの反応はどのように変化しますか?あるいはどの程度低減したら確信を持って行動を起こせますか?みたいな話になってきます。

  まぁ、コーチングの質問でいったら情報エントロピーが最も低減した時の状態を想定した「予め、絶対に失敗しないと分かっていたら、あなたは何をしたいですか?」みたいな質問につながってくるわけですねぇ(笑)。もちろん、リスクの場合は起こりえる確率とインパクトを考慮しながら備えをしておく・・・みたいな話になってくるわけですが・・・・

 独り言


メンタル・マップの上手な抽象化

 米国に the Society of General Semantics という名前の一般意味論の協会が存在しているわけですが、ここのサーバに少し面白い資料があったのでご紹介しておきましょう。

 今日取り上げるのは「‘Mind-Slicing: Some Thoughts on Entropy and Semantic Reactions[1]とタイトルの付けられた資料です。この資料は、情報エントロピー[2]に対する私たちの意味論的な反応がどのような関係になっているのか?マインドマップで図示したものですが、これが中々面白いと思います。

 エントロピーは元々熱力学的な概念です(確かこういうネタのシミュレーションで修論を書いた記憶があるけれど今は忘れた-笑)。で、これがサイバネティックスの研究者によって情報の世界に応用されることになります。それで、情報エントロピーの定義からすると、


情報科学の分野では、このエントロピーを「事象の不確かさ」として考え、ある情報による不確かさの減少分が、その情報の「情報量」であると考える。情報を受け取る前後の不確かさの相対値を「情報エントロピー」という。

例えば、サイコロを振ったとき、結果を見る前はどの目が出たかまったく分からないので、不確かさ「情報エントロピー」は最大である。「奇数の目が出た」という「情報」を受け取ると、「情報エントロピー」は減少する。「1の目が出た」ことを知れば、結果は一意に確定し、「情報エントロピー」は最小となる。


となっています。

 それで、この資料では確信を持って意思決定を行い、行動するというようなことを考えた場合、事実として知覚から得られた情報を認識のプロセスに渡し、その認識の中で処理される情報の抽象度を上手に上げっていって情報エントロピーを減少させていく大切さが指摘されているのが、この資料の Diagam 3となっているわけです。

 もちろん、このDiagram 3は、一般意味論の「構造微分(Structural Differential)」のモデルをシステム図にしただけなのですが、知覚から取り入れた情報をどのように抽象化するのが上手な抽象化なのか?のプロセスが示されているのが面白いところなのでしょう。

 余談ですが、英語版Wikipedia の項目 Mindmap[3] を読むと、元々創始者のトニー・ブザン氏が一般意味論の創始者であるアルフレッド・コージブスキーの「Science and Sanity」といくつかのSF小説にヒントを得てつくったものと書かれているわけです。それで、一般意味論を勉強したことのある方なら、マインドマップが一般意味論の「構造微分」を水平展開して、ちょっとだけ書き方の作法を工夫したチャートだと理解できるでしょう。従って、本当は今更感のあるロジャー・スペリーの脳科学とかを持ちだして右脳・左脳とかやるのではなく、本当は、一般意味論を勉強して一般意味論のルールに沿って書くというのが効果的だと思うのですよねぇ。


 で更に余談ですが、「情報エントロピーと意思決定」[4]のようなネタはネットを検索すると色々出てくるわけですが、このあたりは本業のほうのプロジェクト・マネジメントのリスク・マネジメントとか、あるいはコーチングをやる時にどの程度状況が見えてれば行動を起こすのか?みたいな少しややこしい話になってくるので継続的なテーマとしたいと思います。(笑)

(つづく)

文献
[1]http://www.generalsemantics.org/wp-content/uploads/2011/05/sutton-mind-slicing.pdf
[2]http://e-words.jp/w/E68385E5A0B1E382A8E383B3E38388E383ADE38394E383BC.html
[3] http://en.wikipedia.org/wiki/Mind_map
[4]http://www.wrc.org.za/Knowledge%20Hub%20Documents/Water%20SA%20Journals/Manuscripts/2000/01/WaterSA_2000_01_jan00_p1.pdf


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

  

0 件のコメント:

コメントを投稿