2013年3月17日日曜日

TOCで二項対立超える、リーダーのためのコーチング

                                

 「和をもって尊しとなす」というのは既存の枠組から出て対立の解消を行うプロセスとリーダーシップのことを言っているのだなぁ~と最近よく思いますねぇ。

 独り言


 二項対立を超え、既存の枠組から出て、新しい解を探し、決断し、そして実行する

 インターネットの時代は、情報が世界に瞬時に伝わるということが実感時代でもあります。で、自分ではちょっとヘンテコな考えだと思っても、世の中自分とまったく同じ考えを持っている人が1人は居て非常に嬉しくなることがあります。

2012年に出版された「THE RIGHT CHOICE: Using Theory of Constraints for Effective Leadership[1][2]、これを読むとこのブログで書いてきたことと同じことが書かれていたりして「やられた」と思ったところもあるのですが、個人的には中々良い本だと思っているところがあります。

 内容を簡単にサマリーしておくと以下のような感じになっています。

·        企業や組織の中でリーダーシップを発揮するためにTOC(Theory of Constraints)を活用する。
·        リーダーシップとは、組織の中にある二項対立の構造を持つコンフリクトに対して、既存の枠組を超えるような新しい解を探し、決断し、実行すること。
·        どの企業にも、企業の成長を妨げる、ほんの、ひとつふたつの二項対立によるコンフリクトが存在し、リーダーは、このコンフリクトを起こしている枠組を超える形式で新しい解決策を探し、決断し、実行する必要がある。
·        ここでは、このコンフリクトを解く手法として主に3クラウド法(もしくは 3-UDEクラウド法[3][4][5])を使っている。
·        3クラウド法を使うことで、知覚で観察される問題の現象に対してその奥に潜むより巨視的なパターンに気づくことができる。そしてこの巨視的なパターンについての介入を行う。
·        上記のような方法をコーチングやファシリテーションとして実行する方法が示されている。

 といった感じになっています。この手法は、個人的にも数年前からコーチングやファシリテーションに活用しているわけですが、二項対立を超えて新しい認識や行動を手に入れていく方法は、心理療法家のミルトン・エリクソン博士のダブル・バインドやジェイ・ヘイリーさんの禅的心理療法と相通じるところがあってかなり格好が良いように思ってきます。もちろん、エリクソンはこういったフレームワークは明示していないですし、間接的なアプローチを行なっていることになります・・・・

http://ori-japan.blogspot.jp/2012/05/blog-post_08.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2012/06/blog-post_09.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2013/03/blog-post_12.html


 逆に言うと、月並みなコーチングで「あなたの目標はなんですか?」と聞かれてすぐに答えが出て実行できれば誰も苦労しないわけですし、ストレッチした目標にすると、あっちを立てれば、こっちが立たずという状況になってきて結局、現状の認識や行動の範囲の目標設定に留まっているのではないかと思っているわけです。つまり、一般的な「何が望みですか?」みたいな単純な質問で問い詰めても今の枠組から出る本質的な解決策はほとんど出てこないということになってきます。

 もちろん、このような場合、上記の書籍では、3-UDEクラウドを使って、3つの課題の二項対立の構造をメタ・レベルのひとつの対立として綜合し、そもそも現状の課題や問題を問題として認識している枠組それ自体に焦点を当てる、そして、その枠組を超える解決策を考え、実行するというような感じになっているところが一般的なコーチングやファシリテーションとは大きな違いなのだと思っています。その意味では、MRIのポール・ウォツラウィックの引用で書いた以下のリンクの二次的変化とも多いに関係していることになるわけです。

http://ori-japan.blogspot.jp/2012/01/blog-post_23.html

もちろん、企業内に存在する二項対立を乗り越えるには、日本式に言うと、リーダーは清濁併せ呑む肚(はら)を持っていなければいけないという側面もないといけないと思いますが、この手法の面白いところは決して精神論に陥ることなく、問題や課題をその認識や行動を含めてシステム思考として解決できるというところなのだと思います。

 それで余談ですが、この本、博士号もった人が書いているちゃんとした本だし、普通の人にも読みやすいし、TOC本だからダイヤモンド社さんあたりで翻訳して出版してくれないかなぁ?とか思ったりしているわけです。(笑)

 それと、今年はこんなコーチング手法も広めて行こうかなぁと、既存のコーチング手法の課題を超えるために、3-UDE クラウドを解きながら考えていたところだったわけです。(笑)後、今はホワイトボードに書きながらファシリテーションをすることが多いですが、1 on 1 の時はミルトン・エリクソンのようにクライアントと単におしゃべりしながらコーチ側の頭の中では 3クラウド法をイメージしている感じで間接暗示でフィードバックが出来るようになるのが今年の目標かなぁ。もちろん今でも大体 OK なのですけれどねぇ。

(つづく)

文献
[5] http://ww2.valdosta.edu/~eddwalker/MBA023UDE.pdf


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com



0 件のコメント:

コメントを投稿