2013年4月17日水曜日

一般意味論の概念を質問に落として日常生活で使ってみる(その10)

                                              

 昔見た映画で「俺は赤毛の女とは相性が最悪だ!周りにいるといつもろくな目に合わない」と信念めいたものを持っていた主人公がすったもんだの末に最終的に「赤毛の女」と恋に落ちるのがあったけれどあのタイトルはなんだったかなぁ?(笑)。

 独り言


 タイム・バインディング

 今日も、一般意味論を日常生活でどのように活かすのか?「Using General Semantics[1]15のフォーマットだけ借りて説明することにしましょう。

 それで、今日は、一般意味論の(個人的な)時間結合(Time-binding)について説明しておくことにしましょう。

 人間は自分の体験を抽象化して記号、つまり文字で表すことが出来るために世代や時空を超えて情報や知識を伝達することが可能です。例えば、何百年も前の古文書から当時の様子を推測、例えば、大地震や火山の噴火が何年くらいの周期でやってきているのか?を調べたり出来るわけですが、こういった能力のことを一般意味論では時間結合(Time-binding)と定義しています。

 それで、上のエッセーでは、時間結合の適用範囲が個人的な経験、つまり自分自身の過去から現在に伝達される知識というところに限定されていますがこれもある意味時間結合ということになってきます。

 もちろん一般意味論では、構造微分(Structural Differential)のモデルで示されるように、ひとつ以上の経験について、五感で経験し→言葉のラベリングを行い→言葉で推論し→帰納的に一般化された枠組を構築する、というようなモデルが示されていたわけですが、場合によっては五感から神経に入力された出来事の情報が抽象化を経る過程で事実に即していない誤った一般化を引き起している場合があることもこのモデルで示されているところです。

 それで、心理療法家のミルトン・エリクソンの一旦記憶を退行させて、臨場感を伴って思い出した記憶のある時点を起点に、未来の時系列に進行させながら、リフレーミングなどを行い、一般化を解いて、現在の記憶にある意味づけとは異なる(よい意味での)新しい意味を探りましょうと言っているのが(個人的な)時間結合のねらいということになってきます。

 もちろん、一般意味論の場合は一般的なコーチングではないのですが普通の質問で経験が一般化されるプロセスを探るというような感じで行われます。[2]

 それで、個人的な時間結合を考える質問をいくつか書いておくと以下のようになります。

·        それにどのように対処してきたか?(SFAのコーピング・クエスチョンと同じような質問)
·        私をそのように反応させている出来事は何ですか?
·        私が学習や発達によって得てきた反応は何ですか?
·        (過去、現在、未来の)時系列の区別をどうやって付けています?どうやって学びました?
·        自分が身につけた習慣で気に入っているものは?
·        自分で変えたいと思っている習慣は何?
·        (将来)そのことをどのようにやっていると思う?(どんな感覚、どんな表現、どんな枠組で、どんな意味がある・・・・)
·        その習慣を変えるための最初のステップは何?
·        その習慣を得ることが出来るのは何時頃になる?

·        どのようにすれば、今の経験が最高の経験になり得るのか?
·        その出来事がどのように自分や他人を助けているのか?あるいは傷つけているのか?変えるとしたらどのようにしたら良いのか?

(つづく)

文献
[2]http://www.generalsemantics.org/wp-content/uploads/2011/05/articles/etc/66-1-practicing-conscious-time-binding-by-milton-dawes.pdf

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