2013年4月21日日曜日

一般意味論の概念を質問に落として日常生活で使ってみる(その12-3)

                                    

 一般意味論って、コーチングやファシリテーションでコーチがどのように卓越性を発揮しているのか?相手の知覚や認識にどのように影響を与えているのか?を観察するメガネのひとつとしても有効に機能しますねぇ。もちろん、一般意味論原理主義に陥ってはいけないのでしょうけれどねぇ~(笑)。

 独り言


 瞬間-瞬間の経験に(コトバの)索引をつける

 今日も、一般意味論を日常生活でどのように活かすのか?「Using General Semantics[1]15のフォーマットだけ借りて説明することにしましょう。

 それで、今日は、一般意味論の索引付け(Indexing)のつづきついて説明しておくことにしましょう。

 一般意味論は思想なのか?

 はじめに、そもそも論として、「一般意味論は思想なのか?」と質問されると非常に微妙な感じがしてきます。それは、普通、思想というと事実とはかけ離れた精神論めいた信念・価値観を事実に対して演繹的に適用するようなところがあります。例えば、論語の中に孝行というのがあって、親に従え、とか目上のものに従えみたいな信念・価値観について、状況によらず有無をいわさず強要されるようなところがあるので、これは思想と言うことができるでしょう。

一方、一般意味論は、主観的経験について、五感や思考やコトバがどのように相互作用し、どのようなプロセスでつくられるのか?を観察するためのフレームワークが提供されているだけであり。その人なりの主観的な経験、あるいは信念・価値観についてもそれ自体が良い悪いということではなくて、それがどのようなプロセスでつくられるのか?を扱っているだけなので「一般意味論は思想なのか?」といわれると思想が構築されるプロセスを扱う「メタ思想」かもしれないけれど、「思想そのものではない」というのがひとつの答えになるように思ってきます。

それで、個人的に「なぜ一般意味論に興味があるのか?」と問われると以下に書いたようにミルトン・エリクソンの心理療法を観察する時のモノサシではないのですが、


 卓越したコンサルタントやプロジェクト・マネージャがどのようなプロセスで問題を解決し、他の人とどのようにコミュニュケーションを取っているのか?など、認識主体の中で起こっているプロセスを考える上では非常に役に立つモノサシのひとつであるのは間違いないと思っているわけです。

 それで、索引付けの続きについて書いておきましょう。

瞬間-瞬間の経験に焦点を当てる

 これは、思想というよりは、物事の感じ方、見方として「今、進行している経験、つまり自分が観察している外的な出来事やそれに対する自分の反応に焦点を当ててみましょう」というのがこれにあたります。それで、実際に質問に落とすと以下のようになります。

·        (主に外的出来事について)何に気づいているか?
·        自分の中で何が起こっているか?(知覚、思考、気持ち・・・)
·        他の人はどのように反応しているか?

起こっていることについて出来るだけ正確に記述する

·        何かにどのように反応しているのか?
·        自分の意味反応をベストに記述するとどうなるのか?
·        自分の意味反応をどのように区別しているのか?(例、興奮と恐怖・・・)
·        自分の反応の意味をどのように認識しているのか?

それで、事実の記述方法の5つの項目については以下で書いていますが、例えば、外的出来事に反応している気持ちをこのフォーマットで記述してみると面白いことが分かってくるように思ってきます。

http://ori-japan.blogspot.jp/2012/11/blog-post_25.html

 それで、例えば、「課題は何?」とか「解決方法は?」と考えた場合、問題解決そのものより、(問題を問題と考えている)視点が固定化されていたり、「答えは存在する」といった存在論の問題、あるいは「答えがあるとするとそれは必ずひとつ」といった枠組が固定化されていること自体が問題だったりすることも多いので、これを解きほぐすという意味では一般意味論も結構役に立つかなぁ・・・というのが個人的な感想でもあるわけです。

 (つづく)

文献
[1]http://communication.ucsd.edu/_files/Berman%20-%20Advanced%20General%20Semantics%20Workbook%20Part%202.pdf


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