2013年4月7日日曜日

一般意味論の概念を質問に落として日常生活で使ってみる(その1)

                                           

 一般意味論の「Etc.」の質問は、ソリューション・フォーカスト・アプローチの(よい意味での)例外を探す、エクセプション・クエスチョンとつながるところがありますねぇ。

 例えば、その出来事に対して「悲しい」という気持ち以外にどのような気持ちが湧き出てきますか?とか、その出来事に対して「無駄」という以外にどのような意味を見出しますか?のような感じで・・・・それ以外のことを繰り返し聞いていく・・・・って感じで・・・・

独り言


 Etc.

 昨日の続きを書いておきましょう。私の基本的なスタンスとしては一般意味論を心理療法やコーチングなど、言葉と知覚や思考がどのように相互作用しているのか?を観察するためのメガネや補助線のひとつとして使っていますというのは以下のリンクで書いた通りです。


 これはある意味格好の良い Jazz が既存の理論に当てはまらないのと同じように、例えば、心理療法家のミルトン・エリクソンの心理療法が既存の理論に当てはまらいというような構造があるわけですが、この理論って何?と考えた場合、ひとつのモノサシとして当てているのが一般意味論だというわけです。

 そのため、一般意味論を一生懸命勉強したからといってミルトン・エリクソンみたいになれるわけではないのですが、少なくとも一般意味論の枠組を当てはめてみることでどこが外れているのか?というのは分かってくる構図がここにあるわけです。

 それで、この立場を踏まえながら、昨日少し説明した「Using General Semantics[1]に書かれている一般意味論の15の概念を借りて、具体的に日常生活でこれを活用するとどうなるか?について書いておくことにしましょう。

 最初の概念は、「Ect.(その他)」です。米国の一般意味論の団体である The Society of General Semanticsの会報の名前が「Etc.」でもあるわけですが、ある意味この概念は一般意味論の中でも非常に重要な概念です。

一般意味論のそもそも論からすると構造微分(Structural Differential)の概念から説明する必要がありますが、この概念を非常に簡単に言うと、五感で見たいり、聞いたり、知覚された事実というのはひとつですが、認識主体からの意味や解釈は色々あるということを示しています。


 逆に言うと、ひとつの事実にこれしかないという解釈や意味をマッピングすることは物事を固定化して見ることにつながるわけすし、自分自身が何か問題にハマっているということは、多面的な解釈や意味付けができていないということにも起因しているわけですから、この問題を解決するために、事実に対する解釈や意味、それに対する気持ちや情動の対応は色々ありますねぇというように、ここに隙間をあけて考えましょうというのが「Etc.」の考え方でもあるわけです。


 それで、具体的な質問に落とすと。コーチングなどのコンテクストを想定して、クライアントの意味や解釈に対して

·        (意味や解釈としては)それで全部ですか?
·        (意味や解釈としては)他にありますか?
·        それ以外に?
·        選択肢や解釈の後に「等」とつけたら何か気づくことはありますか?(例:私はその出来事に対して悲しいという気持ちをとっている)

を尋ねる格好になっています。もちろん、一般意味論では良い意味とか悪い意味といった方向性は明示されていないわけですが、例えば、ソリューション・フォーカスト・アプローチなどでは、良い意味での「Etc.」つまり例外を探すような方向性が明示されている格好になっています。

 (つづく)

文献
[1]http://communication.ucsd.edu/_files/Berman%20-%20Advanced%20General%20Semantics%20Workbook%20Part%202.pdf

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