2013年5月22日水曜日

エビデンス・ベースド・コーチングのスライド

                               

 コーチングもある程度の確率で再現性があることが検証されていなければ単なる精神論だからなぁ。でも、効果の検証された方法で心技体の統合をはかるみたいなことは重要なのですけれどねぇ・・・・(笑)。
 
独り言


エビデンス・ベースド・コーチングのスライド

欧米ではコーチングの効果について科学的、統計的な手法を使ってその技法の効果を明らかにしようといったエビデンス・ベースドの流れがあるのはご存知の通りです。(実際にはまだまだ発展途上というところでもあります。)

それで、今日はシドニー大学のトニー・グラントが2009年にハーバード・メディカル・スクール主催の医療とリーダシップにおけるコーチング・カンファレンスで行ったエビデンス・ベースド・コーチングのプレゼンテーションがやたら簡潔にまとめられていて課題が一目瞭然となっていたのでこれをご紹介しておきましょう。[1]

最初のほうのスライドで、「お金儲けにばかりかまけていると、エビデンスを集めなくなってくる」みたいな非常に辛辣なことがさらりと書かれているわけですが、やはりコーチング業界が健全に発展するためには、属人性によらず、誰がやっても必要条件を整えるような方向でセッションを行なっていくと結果が出るやり方を検証していくという方向は重要なのだろうなと思うわけです。

それで、非常に面白いなと思ったのは、コーチングの成果を何におくのか?ということも書かれていて、それは1)ゴールを達成したか否か?2)ストレスを感じたか否か?3)幸せを感じているか否か? 4)メタ認知プロセスが強化されたか否か?に多面的に重きが置かれているという点でしょう。つまり、そのコーチングのセッションがゴール達成に役に立った、ゴールの達成の過程で感じるストレスが少なくなった、日々幸せを実感できるようになって、自分自身を振り返って物事に冷静に対処できるようになった、という項目で判断されるということになるわけです。もちろん実際の場面ではあちらを立てればこちらが立たずという二項対立になっていることも多いのでしょうから、このあたりを調整する、あるいは二項対立の枠組を超えた思考や行動を支援するというのもコーチングの役割だというわけです。

それで研究の結果いくつかのキー・ポイントが示されていますがこれも非常に示唆的な内容になっています。

·        ポジティブ心理学はゴールの達成に効果がある
·        自己再帰(反省)はゴール達成を促さない(たぶん)
·        変化するためには洞察力が重要
·        コーチングは、解決志向、洞察力向上、ゴール志向の行動を支援しなければならない、内省、反省を促すだけではダメ
·        個々のコーチングは有効な手段となりうる、ただし、コーチングは万能薬ではない
·        すべての成果を測定することは重要ではない
·        メンタル・ヘルスの指標を用いることは、「幸せに活きる」という重要な成果を低減させることになるかもしれない
·        心理療法ではない分野で「上手くやること」に関係する課題をあつかう、(心理的壁があって、まだ出来ていないことなど) 

(つづく)

文献
[1]http://www.instituteofcoaching.org/images/pdfs/Grant-Evidence-for-Coaching.pdf

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