2013年6月3日月曜日

家族療法の系譜:ハーレン・アンダーソン

                               

 コンピュータのような無生物のシステムをつくる時は一般システム論のだけ考えておけば良いのだけれど、そこに人や組織が絡むと無生物向けのシステムの枠組みで見ても不思議と上手くいかないのだよねぇこれが(笑)。

で、やっぱりプロジェクト・マネジメントの組織のマネジメントなんかを考えるとやっぱりオートポイエシス論みたいな「組織は生き物である」という考え方で行かない上手くいかないのだよねぇ~。で、プロジェクト・マネジメントなんかも真面目に考えれば考えるほど、家族療法の世界みたいなところに入らざるを得なくなっちゃいますねぇ。

独り言


無知の知

 このあたりはほとんど個人的な趣味の世界なのですが、Youtube にヒューストンのガルベストン研究所を中心として活動する家族療法の一派である協働的言語システムアプローチを唱えて活動しているハーレン・アンダーソン女史[1]の映像が Youtubeにアップロードされていのでご紹介しておきましょう。



この映像は、「アンコモン・セラピー」の著者でもあるジェイ・ヘイリーさんと一緒に研究をしていたリン・ホフマン女史のプロジェクトの一環のようでもあるわけですが、リン・ホフマン女史が家族を観察する上においてオートポイエシスのシステム論を持ち込んでいるため、同然、アンダーソン女史の研究にも引き継がれていることになります。

それで、Not Knowing のアプローチというのは、心理療法家のミルトン・エリクソンが唱えたアプローチそのもののようにも思えてくるわけですが、セラピスト側はとにかく先入観を持たずに「わたしは何も知らない」というスタンスを取り、それを活かすというアプローチになってくるでしょう。


もちろん、アンダーソン女史の場合は、社会構成主義のほうが近いので、マトゥラーナやヴァレラのオートポイエシス論というより、コミュニケーションを構成素として社会をシステムとして考えたニクラス・ルーマンのほうのオートポイエシス論ということになると思います。それで、彼女らの考え方としては、家族や人間をコトバや意味によって成り立つシステムと考え、対話を通した意味形成を最も重視する考え方ということになってくるわけです。まぁ、社会や組織をオートポイエシスと考えるとコミュニケーションが重要な構成素になるというのはルーマンそのものという感じですねぇ。(笑)

(つづく)

文献
[1] http://en.wikipedia.org/wiki/Harlene_Anderson


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