2013年8月1日木曜日

ベイトソニアンのカオスと複雑系とメタ・パターン



 人間を熱力学的に定義すると、負のエントロピーを食べて好き勝手に考え、好き勝手に振る舞う、ということになると思うわけです。

 もちろん、ここで好き勝手・・・・というのがミソで、あえて法則めいたものを考えてみると一体それはどのような法則に基づいているのか?というのがここでのテーマでもあるわけです。

 もちろん、人間の思考や行動は単純な線形で考えることができないので、認識論的に人間の思考や振舞いを定義するために、ここに持ち込まれるのが、カオス理論とか、複雑系とか、メタ・パターン、つまりベイトソンが言った「The Pattern that connects(結ばれあうパターン)」ということになるわけです。

 さて、こんな枠組みで人の思考や振舞いをみたらどうなるのかなぁ?・・・・まぁ、単細胞な物の見方は変わるのでしょうが、カオスや複雑系なので奇々怪々なのは変わらないのでしょう(笑)。

 独り言


学生の対話や学習における、カオス、複雑系、メタ・パターン

 今日は手短に。

Chaos, Complexity, and Metapatterns in Discourse and Learning: A Perspective on Developing Complex Understanding[1]というエッセーを読んでいたところだったのですがこれが中々面白いと思います。

 人と人とか対話するということを考えると、ある意味情報のやり取りが行われるわけですが、人類学者のグレゴリー・ベイトソンが情報を定義した「A difference that makes a difference.」のように、情報とは差異から生まれ、そしてその差異が差異を生み出すような形式で連鎖的に生み出される性質があります。

 つまり、コミュニケーションは、単純に直線的なやり取りで考えるのは難しく、結局、円環的な関係性の連鎖から生まれるものと考えるほうがよいのだろうな・・・となってくるわけです。

 もちろん、ここではコミュニケーションだけではなく、人によって認識される情報がおおいに関与している学習ということにもなってくるわけですが、学習とは何ぞや、と考えると物理的な世界のモノと論理的な世界の情報が関連していることもあり、単純に直線的な物理学的な法則だけでは語れない世界に入ってくるということになるわけです。

 では、こういった特の情報が連鎖して新しい情報が生まれるような会話や学習という世界をどのようなモデルで考えて理解したらよいのか?という話になってくるわけですが、ここで登場するのが、カオス理論、複雑系、メタ・パターンということになってきて、これを説明してあるのがこのエッセーということになってくるわけです。

 もちろん、世の中で起こる様々な現象、特に物理的な現象に加えて人の認識や行動が関係すると、物事がとたんにややこしくなるわけですが、そういったことを理解する枠組みがこれでもあるわけです。
 
 それで、こういった物事の見方を身につけると何かよいことがあるのか?という話になってくるわけですが、少なくともベイトソンの物事の見方、つまり認識論には近づくことができるということなのでしょう。(笑)そういえば、2011年に出版された The Oxford Handbook of Project Management [2]は完全にこういったカオス理論とか複雑系とかメタ・パターンとかの視点で書かれてましたねぇ・・・・・だからPMBOKのようなプロセスモデルとは一味も二味も違うのですよねぇ・・・・・


(つづく)

文献
[1] http://elsci.coe.nau.edu/docs/ChaosMetapat-LrngDisc.pdf
[2]http://www.amazon.co.jp/dp/0199563144/

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