2013年8月12日月曜日

複雑系によるプロジェクト・マネジメント



 確かに、現在でもプロジェクト・マネジメントの手法は、ピラミッドの建築に使われたような、階層的な組織と直線的な思考を前提としていて、さらにそれらを制御、コントロールするという発想が19世紀とか20世紀初頭の産業革命時代からあまり変わっていないというのもうなずけるところです。

もちろん、橋をかけたり道路をつくったりというのであればこういったマネジメントでも十分機能するのでしょうけれども、物理的なものづくりというより論理的なシステム開発といったことになる、簡単に制御と言うわけにもいかず、ともう少し別の発想が必要になってくるのは理解できるところです。

もちろん、ここで繰り返し開発だのアジャイルだのと手法に着目する前にそういった発想の根底にどのような発想があるのか?例えば、ここでは複雑系と非直線的なシステム思考が前提になっていますが、こういった根底にあることを考えてみるのも良いアプローチなのだろうなぁと思ったわけです。

 独り言


複雑系によるプロジェクト・マネジメント
 
Tools for Complex Projects[1]というシドニー工科大学の先生たちが書いた著作のプレビューを読んでいたわけですが、これが中々面白いと思います。

 プロジェクト・マネジメントのコンテクストで、確かに、プロジェクトの初版でスコープを決め、担当を決め・・・という具合にある程度物事を確定して、ルールに則って粛々とプロジェクトが進むのだったらまったく苦労はない・・・ということになります。

 もちろん、この著作ではこういったやり方で上手くいくプロジェクトもあるけれど、階層的な組織を前提とし直線的な思考とコマンド&コントロールによる制御で上手くいくプロジェクトは非常に少ないと指摘されているのもまた興味深い点でもあるわけです。

 それで、この著作では、そもそも環境が複雑系なわけですし、それに対応する組織も複雑にならざるを得ないわけであり、それなら一層のこと発想を変えて、複雑系と非直線的なシステム思考でプロジェクトをマネジメントするのはどうしたら良いのか?について考察されているのが本書ということになるわけです。

 それで、このあたりに踏み込んでしまうとこれはライフワークになってしまうなぁという予感があるわけですが、とりあえず時間がある時に参考文献であげられている著作をいくつか読んでみようと思っているところでもあった真夏の朝だったわけです。

(つづく)

文献

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