2013年8月19日月曜日

メタファーと組織の中のコンフリクト



 認知言語学者ジョージ・レイコフ&マーク・ジョンソンの著作「Metaphors we live by」の中で、War メタファーというのがあったことを思い出します。これは、人の認識の中にある、◯◯は、戦いだ。◯◯は戦争だというメタファーを説明していることになります。

それで、仕事や日常生活の中でもこのメタファーにとらわれている人に気づくことがあります。

 要は、認識の中にこのメタファーを持っていてこれが非常に強く出てくると、「勝つ」「負ける」の二元論で見て、勝てば官軍、負ければ終了、というような認識だけで世の中を見てしまうようなことになりがちで、このようなメタファーにとらわれている人はその言動を見聞きしているとすぐに分かるというわけです。

 もちろん、これは少し極端な例なのかもしれませんが、自分の中にあるメタファーが知覚や認識を制限している例というわけです。

また、Journey メタファーを持つ人は、色々な物事を旅として見ているというような具合です。

そして、War メタファー Journey メタファーをそれぞれ持つ2人が同じ出来事に遭遇した場合、例えば、営業案件で失注した場合、War メタファーの人は、「負け」はダメだ、と考え、Journey メタファーの人は旅の途中の学びと考えるようなことが起こります。もちろん、このメタファーが違うということから何らかの対立が生まれる可能性を秘めていることでもあるわけです。

で、対立が起きたらどうするのか? おそらく、2つのメタファーの違いを包含するか、対立の枠組みを抜ける、より抽象度の高いメタファーをつくるような感じになってくるのでしょうねぇ・・・・・・・

 独り言

メタファーと組織の中のコンフリクト
 
今日は手短に、
 
METAPHORS AND ORGANIZATIONAL CONFLICT[1]というイスラエルの大学の先生が書いたエッセーを読んでいたわけですが、今日はこれについて少しご紹介しておきましょう。

 簡単に言ってしまうと、ある人がどのようなメタファーを持っているのかによって知覚や認識が変わることが示されています。

 それで、自分の働く組織についても、「家族」「機械」「戦場」「沈む船」・・・のようにどのように捉えているのかでかなり違っていることになるわけです。

 それで、このように物事を異なるメタファーとして認識していることが要因となって組織に対立が起こることがあります。特に何かを変えようとした時。

 この場合、元々持っているメタファーを新しいメタファーに変えることで、対立を解消し、変化を容易にすることが可能なことが書かれていることになります。

 このあたりは心理療法で活用されるメタファーやナラティブと理屈は同じですが、組織のチェンジ・マネジメントにもやはりメタファーが有効だということになるようですねぇ。

 余談ですが、このあたりは日本企業のオッサン相手には安岡正篤氏が使っていたような古代ちゃいなの古典からとったメタファーみたいなものになるかもしれませんけれどねぇ。そんなわけで、個人的にはちゃいなではなくて日本の「記紀」関連の文献を色々読んでいるところですねぇ(笑)。
(つづく)

文献
[1] http://www.see-plusplus.co.il/articles/social_Behavior_and_Personality.pdf

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