2013年8月21日水曜日

メタファーとフレーム(その1)



認知科学的なフレームについては、元々人類学者のベイトソンやアーヴィン・ゴッフマンあたりから出発しているようです。

もちろん、このあたりの研究は心理療法のリフレーミングなどの技法として応用されて、対話相手のフレームに影響を与えることで相手の認識や行動に影響を与えることになるわけです。

それで、最近だと、認知言語学者のジョージ・レイコフが政治家の演説がどのように聴衆のフレームに働きかけるのか?のメカニズムを解き明かした「Dont Think of an Elephant」などが有名ですねぇ。もちろん、この本の面白いところは、論理的に数値で説得するより相手の心を動かすメタファーのほうが影響が大きいということなどが語られている点なのでしょう。

このあたりは政治家の先生の演説のコンサルティングとかのネタになりそうですけれどねぇ~(笑)。

 独り言

フレームとコミュニケーションの境界
 
 認知科学のフレームの話になると、個人的にはかなり昔の小学生の低学年の頃に連れて行ってもらった「仮面ライダー・ショー」を思い出します。V3とかそんな時代(笑)。

 夏休みのためか、会場も熱気につつまれた某市立体育館。ショーが始まると、ステージにはショッカーの怪人が登場。なんとなく不気味なセリフをつぶやきます。

 「この会場は我々ショッカーによって占拠された、お前たちはどこにも逃げることは出来ない」「ハハハハハハァ・・・・」「この会場に居る何人かを改造人間にして仮面ライダーと戦ってもらう!!」「今から席から何人かを捕まえて改造人になってもらう」

 怪人の命を受けステージからおりて席のあたりをうろつくショッカーの隊員、「おまえだぁ・・・」と指差さされ、(当然、サクラなのだけれど)ステージの奥のほうに連れていかれる何人かの人。

 会場は騒然として、かなりビビったモードになるちびっこ。「これからお前どもを改造人間にしてやる」と言った後で、間をつなぐためにあれこれ世界制覇の野望について語り始める怪人。それで、2―3分経つと怪人のキグルミを来て出てきた3体の怪人。

 ここで、またちびっ子はビビりまくり。

そこへ、会場の後方からバイクに乗ったライダーが登場・・・・と初期の仮面ライダー・ショーというのはかなり凝った感じの演出がされていることになるわけです。

 もちろん、大人は、「これはショーで現実ではない」というフレームで確信を持ってこのショーを見えているわけですが、子どもたちは「これはショーだ」とわかりつつも、「もしかしたら本当にショッカーが会場を占拠したのかもしれない」、とフレームが揺らぎショーと現実の境界が揺らぐとこの場面がものすごく怖いものになるということになってくるわけです。
 
 人類学者のグレゴリー・ベイトソンは1950年代にコミュニケーションにおけるフレーム (Frame)の定義を情報の送り手と受け手が居る状況において行っています。フレームの中において、メタ・メッセージが受け手と送り手の間でやりとりされ、これがコミュニケーションの境界を決めているということになり、フレームが例えば、そのやりとりが真面目なのか?遊びなのか?皮肉なのか等を決めているということになっているわけです。[1]

 ベイトソンは例えば、犬が相手の犬に向かって本気で吠える、しかし、噛み付いた振りをすることで、相手の犬に「これは遊びだ」というメタ・メッセージを送っていることを明らかにしています。余談ですが、散歩をしている時に犬を連れた人通しで犬たちがどのようにメッセージをやりとりしているのか?を観察していたりするのですが、近所の犬たちはもっと正直にしっぽを振ってコミュニケーションしているようです(笑)。
 

(つづく)

文献
http://www.metaphorproject.org/pages/main.php?pageid=29&pagecategory=1(参考)


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