2013年8月22日木曜日

メタファーとフレーム(その2)



 認知言語学では、ディベイトや政治家の演説などでどのように相手のフレームに働きかけるのか?というのがフレーム理論のようなもので随分明確にされているわけです。

逆に言うと、論理的であること以外に聴衆のフレームにどのように働きかけるのか?がきちんと分かっていないと得票を伸ばすことが難しい、逆にこれが上手くできると得票を伸ばすことができるということになってくるわけです。

余談ですが、心理療法のコンテクストで一つのメガネとして認知言語学のフレーム理論のようなものを当ててみると、心理療法家のミルトン・エリクソンがどのような言語パターンでもって相手のフレームにどのように働きかけているのかがよく分かってきますねぇ。
 
 独り言

フレームに働きかける方法?
 
 認知言語学者のジョージ・レイコフの著作に「Don't Think of an Elephant!: Know Your Values and Frame the Debate--The Essential Guide for Progressives [1][2]
があります。

 これは2004年に行われた米大統領選挙で、共和党のジョージ・ブッシュ候補と民主党のジョン・ケリー候補の戦いを認知言語学の視点から分析した著作ということになっています。この時はブッシュ候補の勝利。

 それで、著者のレイコフはこの後民主党側のアドバイザーに就任したことが書かれているわけですが、特に進歩主義者や浮動票を取り込むために、以下のようなコトバで話し対象となる有権者のフレームに働きかける手法について言及しています。[3]

·        (候補者)自身の価値を明確にする
·        事実や統計ではなく価値のコトバを使う
·        より大きな道徳的なゴールの観点から戦略的に考える
·        その他、価値観を共有する特定の課題に基づく進歩主義者と団結、協力する
·        プロアクティブに
·        同じ価値観を持つ進歩主義者や浮動票保有者に話しかける

それで、余談ですが、先の参議院選挙で東京都から当選した某反原発候補者が、レイコフの「Dont Think of an Elephant 」に書いてあったとおりのやり方で選挙活動を行っているところを考えると裏にこんなことを理解している人が居るのでしょうねぇ・・・・・(笑)。


(つづく)

文献
[3]http://www.metaphorproject.org/pages/main.php?pageid=29&pagecategory=1

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