2013年8月15日木曜日

RFT(関係枠づけ理論)の基礎と応用



 人の熱力学的な定義は負のエントロピーを食べて、好き勝手に考え、そして好き勝手に振る舞うということになるため、人の認識や行動がどのような原則で動作しているのか?を定式化するのは非常に骨の折れる作業のようにも思えてきます。

 それで、短期療法などについては人類学者のグレゴリー・ベイトソンたちが定式化した論理階型の理論 (Theory of Logical Types)とか同僚のポール・ウォツラウィックが定式化したコミュニケーションの試案的公理 (Axiom of Human Communication)などがあるということになってきます、もちろん仮説の域を出ていないところはあるわけでしょうが・・・・

  それで、物事をあるがままに受け入れるマインドフルネス心理療法の一流はであるACT (Acceptance Commitment Therapy )の根幹の理論となっているスキナー派の行動主義心理学の理論を発展させたRFT (Relational Frame Theory)[関係枠づけ理論]の論文をいくつか読んでいたわけですが、言語をヒントに人間の身体で動く、ITのセマンティック・ウェブのオントロジーみたいな構造を明示するような恰好になっていることがわかったので、あぁ、なるほどなぁ・・・・とおもったところだったわけです。

 もちろん、この理論が人の認識や行動を完全にカバーしているわけではないのでしょうが、個人的には何か、このあたりのことにものすごくハマってしまう予感がするわけです・・・・(笑)。
 
 独り言


関係枠づけ理論
 

 「AN INTRODUCTION TO RELATIONAL FRAME THEORY:  BASICS AND APPLICATIONS[1]というタイトルの ACTのベースの理論となる「関係枠づけ理論」について非常に分かりやすく書かれた論文を読んでいたわけですが、これが中々面白いように思います。

 要は、樹木の茂った場所を一人で歩いていた時に、ヘビに遭遇するというような状況を想定しています。そこで、そのヘビを見たという認識主体の認識に対してどのようにオペランド条件づけされた概念が出てきて、そこからどのように情動や行動が起こるのか?というように、基本的にはオペランド条件づけと因果の関係性図で表されているのがまずここでの全体図です。

 この図を読んで面白いなと思うのは、必ずしもヘビが出てきたという事実に反応しているのではなく、「ヘビは危険」「ヘビの(行動は)予測できない」「ヘビは早く動く」というようにヘビに対して条件つけられた概念に対して「恐怖心」が湧いてくるというところなのでしょう、それで認識主体の内部対話として「私は怖い」というのが聞こえてきて、行動としては逃げる・・・・こういった認知―行動の関係性で表される枠組みが明示されているというようなことになってくるわけです。(もちろん、現実はもう少し複雑な感じもしていますが・・・・・)

 それで、ここで「恐怖心」という情動を変える、あるいは「逃げる」という行動を変えるためには、それぞれ認識された要素の間にある条件つけをなんとかするということになってくるのでしょうが、理論として非常に分かりやすいように思うわけです。 

(つづく)

文献
[1] http://www.personal.kent.edu/~dfresco/CBT_Readings/Blackledge_RFT.pdf

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