2013年9月18日水曜日

マネジメントにおける「変化の原理」



 外部環境の変化が起こると、当然、組織をその変化に適応するように変化していかなければいけないように思います。

 もちろん、このように変化に適応することがマネジメントだと思うわけですが、マネジメントを「管理」と訳してしまうとどうしても現状維持が目的になってしまうようにも思ってくるわけです。

 独り言


第一次変化、第二次変化と変化の要素

 「Why Is Managing Change Difficult?[1]つまり、「変化をマネジメントすることはなぜ難しいのか?」というエッセーを読んでいたのですがこれが中々面白いと思います。

 ここでは、元々はサイバネティクスの研究者であるウィリアム・ロシュ・アシュビーの研究に基づいているわけですが、アシュビーの定義した第一次変化(First-Order Change)と第二次変化(Second-Order Change)の概念を心理療法における人の認識や行動の変化に応用して理論化したカリフォルニア州パロアルトにある心理療法の研究機関であるMRIのポール・ウォツラウィックらによりまとめられ「の変化の原理」の研究が使われています。

 ここで、の変化は人の認識や行動の変化ということになりますが、そのレベルとして第一次変化というのは簡単に言うと現状の枠組みの元での「変化」、第二次変化というのは現状の枠組みを超えた「変化についての変化」と定義することができるでしょう。

 このエッセーでは、ウォツラウィックのこれらの枠組みを用いて、企業組織のマネジメントにおいて、「変化」をマネジメントすることがなぜ難しいのか?さらに切り口として、1)複雑系の要因2)認識論的要因 3)構造的要因 4)既定の関心事についての要因から考察されているというわけです。

 それで、有り体に言えば、会社が二次的変化を起こして、既存の枠組みからはみ出た変化を起こすのは、かなり危機的な状況である場合であるのはなぜか?といったことも考察されているわけですが、これが面白いところなのでしょう。

 つまり、ベンチャー企業のように日々枠組みを超えて変化するような企業文化を持った会社は、外部環境、内部環境の良し悪しに関わらず変化することが当たり前のようになっているわけでしょうし、一方、成功して現状を維持することが主な目的になっているような会社は、自社の存続を脅かすような危機が訪れないと二次的変化は難しいということになるのでしょう。

 何れにして、ウォツラウィックが唱えた「変化の原理」のようなものを企業の「変化」と「変化についての変化」についてのマネジメントに適用されているのが個人的には非常に面白いなと思っているわけです。

 で、普段はグレゴリー・ベイトソンの影に隠れている印象のポール・ウォツラウィックですが、少なくともベイトソンとガチで仕事をしていたというところと、いぶし銀のように渋い仕事が多いという点で、個人的には大ファンなんですけれどねぇ・・・・  
 
(つづく)

文献
[1]http://www.sustainabilitylabs.org/files/Why%20is%20Managing%20Change%20Difficult_0.pdf

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