2013年9月2日月曜日

サイバネティックなマインドの理論



 ちょっと秘密結社っぽい感じがしないでもないですが、第二次大戦中~第二次大戦後に活動しているメーシー財団の主催したサイバネティックスに関する会議は、その後のコンピュータ産業から始まって心理療法の世界まで色々なところに影響を与えているのは間違いないですねぇ・・・・・・・

 独り言


サイバネティックス的なマインドの理論

今日は手短に、

LYNDON IN WIENER WORLD: CYBERNETICS, MIT, AND THE MACY FOUNDATION [BOSTON 1948-1953][1]というサイバネティックスの発展に関するドキュメントを読んでいたわけですが、これが中々面白いように思います。

 第二次大戦が終わって、米東海岸にハイテクの新興企業(後にDECに代表されるような国道128号線沿いのコンピュータ関係の企業など)が興ってくるわけですがこの関連性がサイバネティックスやメーシー財団と関連されて説明されている点が非常に面白いところなのでしょう。

東海岸で西海岸のシリコンバレーに先んじてハイテク産業が起こった要因のひとつとして、コンピュータ関係の理論のベースとしてサイバネティックスやサイバネティックスを学んだ人材がおり、これが西海岸のシリコンバレーより早く「東海岸にシリコンバレー」が誕生したという理由でもあるわけです。

 それで、少し話は変わりますが、この会議では学問の分野を横断する形式で色々な話題が議論されているところが興味深い点でもあります。具体的には、1942年のメーシー財団の主催する会議に招かれているのが当時41歳の心理療法家のミルトン・エリクソン、彼を招いたのは、第二次大戦中のOSSCIAの前身)から委託を受けて「マインド・コントロール」について研究をしていたローレンス・クビエ、当然、ここにはサイバネティックスの創始者と考えられているMITのノーバート・ウィナー、そして人類学者のグレゴリー・ベイトソンとマーガレット・ミードも参加していることになります。

 ここではマインドとサイバネティックスのようなことが議論されていることになります。

 そこでクビエは、無意識について以下のようなことを信じていたことが記録され、
 

believed in making unconscious material conscious and guiding one's actions as much as possible by conscious purposes. As he said at the sixth meeting [of the Macy Foundation Cybernetics Group], "The degree to which any act is serving conscious purposes has a direct correlation with its essential normality, and the degree to which it is serving unconscious purposes has a direct relationship to its euroticism.


一方、ベイトソンは対称的に以下のように述べていることが記録されています。


came to view consciousness and conscious purposes as the source of, not the solution to, people's troubles in the modern world. He felt that a reliance on consciousness and conscious purposes narrows possibilities and cuts off the direct responsiveness to psychic life.


このドキュメントからするとクビエの理論はMITの研究者からボロクソに言われていたようなことが書かれているわけでもあるわけですが、その後の展開がどうなったのか?は非常に気になるところです。

もちろん、グレゴリー・ベイトソンがサイバネティックスの知見を取り入れた上で、人とマインドとはどう動作するのか?サイバネティックな認識論の視点からまとめた「こころの理論」めいたものに帰着するように思うわけですが、個人的にはひとまず「Theory of Mind [2]のところだけを押さえておけば良いかなぁ・・・と考えているところだったわけです。まぁ、とりあえずこの理論があれば、自己啓発バカ的に「潜在意識ガぁ・・・・」とか言わなくても、ミルトン・エリクソンが何をやっていたのかは理路整然と説明できますし(笑)。

(つづく)

文献
[2] http://www.narberthpa.com/Bale/lsbale_dop/gbtom_patp.pdf

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