2013年9月29日日曜日

システム思考と戦略思考の違い



 純粋なシステム思考って、無欲の仙人みたいなまなざしで、起こっていることをただひたすら見るということになると思います。

で、システム思考と一緒くたにされがちな、戦略思考ですが、こちらは、ちょっと大きめな欲のある視点から、「どうなりたい?」で「そのためにシステムのどこをいじる?」って話になるので厳密に言うとシステム思考とはちょっと違うのですよねぇ。

 そう考えるとシステムのレバレッジ・ポイントって、「どうなりたい?」というビジョンやゴールの存在が前提になってはじめて「どこをいじろうか?」っていうことになるのですよねぇ。したがって、レバレッジ・ポイントっていうのは純粋なシステム思考ではなくてあくまでも戦略的思考という話になってくるのですよねぇ。

 もちろん、ちゃんとした戦略思考を行うためには、「少年よ大志を抱け」じゃないけれど、ちゃんとした欲をもたないといけないのでしょうけれどねぇ・・・・戦略思考って大きなビジョンに基づいてシステムをどうしようか?って話で目先の欲得でシステムをいじるって話でもないですからねぇ(笑)。

 独り言


システム思考と戦略思考との違い

 Youtubeの映像で「システム思考」と「戦略思考」の違いについて語られていた映像があったので、これについて少し書いておきます。

 
 
 人類学者のグレゴリー・ベイトソンは娘のノラ・ベイトソンの撮った映画「Ecology of Mind 」の中で以下のように語っています。
 

The major problems in the world are the result of the difference between how nature works and the way people think.

世の中の主たる問題は、自然の摂理と人の思考の差異によって生じる結果である。


 それで、同じ映画にも登場する、ベイトソンのディープ・エコロジーを継承するフリッチョフ・カプラの「システム思考とは何か」については以下に書いたところです。


 本来のシステム思考には恣意的な目標はない

 ここで気づくのは、カプラの「システム思考」は仙人みたいなまなざしから恣意的な意図を反映させない形式で、自分の目の前に流れている現実をひたすら観察しているような格好になっていることです。つまり、ビジョンだのゴールだのという言葉からは無縁ということになってきます。

 それで、ビジネス上で使うシステム思考というのは、実は、上のような純粋なシステム思考と、戦略思考がごっちゃにされているようにも思ってきます。[1]

目的を達成するためにシステムに介入するのは戦略思考

 戦略思考というのはやはりビジョンや方向性を明らかにして、現状と理想を埋めていくという発想になるわけです。それで扱う対象が人や組織ということになるため、その対象をどのように変化させるのか?ということでシステム思考を使いましょう・・・ということになってくるわけです。つまり、目的なり意図のためにどこをいじろうか?となるわけです。

 
(つづく)

文献
[1] http://hainescentre.com/systems-thinking/pdfs/abst.pdf

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