2013年10月13日日曜日

ミルトン・エリクソン関連の新刊



このCDから何を感じ取るのか?

 それは、観察されるものと観察するものの相互作用で決まるので、凄い人は凄いものを、そうでない人はそれなりに、人それぞれに違うものを得ているという構図があるのが面白いところなのでしょう。もちろん、凄い凄くない・・・というのは主観的なのでしょうけれども・・・(笑)。で、まさにサイバネティクス・・・・

 独り言


英国クラウンハウス・パブリッシングからエリクソンのセッションCDが発売

心理療法家のミルトン・エリクソンという人、あるいは彼の哲学や技法というのは非常に不思議な形式で継承されています。

原則としてミルトン・エリクソンという人はクライアントとの対話録や録音テープを残していますが、言ってみれば自分の技法や哲学を理論化、体系化していないため、こういった暗黙知だけが残っているという構図がここにあります。

そのためエリクソンの観察者や(自称も含む)弟子たちは何らかの学問的な見地から理論やフレームワークをあててエリクソンの哲学者が技法を形式知化しようと試みていることになります。例えば、人類学者のグレゴリー・ベイトソンは人類学やサイバネティクスのフレームワークを当てて後の短期療法の基礎になるダブル・バインドやマインドの理論(論理階型)などを体系化しているという構図が存在するわけです。

もちろん、学問的なフレームワークを当てて形式知化することで誰にでも学びやすくなるということがある反面、芸事の継承のように師匠の箸の上げ下ろしから言葉遣いまでをそっくり真似るというような暗黙知―暗黙知の伝承というところはすっぽり抜けてしまうことになってくるわけです。

それで、1980年に亡くなったエリクソンの暗黙知的なところをどのように学習したらよいのか?

ひとつはエリクソン本人でないにしてもエリクソニアンと言われる、アーネスト・ロッシ、ジェフリー・ザイク、スティーブン・ギリガン、マイケル・ヤプコ、ビル・オハンロン・・・・あたりの人から直接習う。

もうひとつは、とりあえず、エリクソンのセッションの対話録を徹底的に聞いてみるということがあげられるでしょう。

もちろん、対話録は原則、エリクソン財団が管理しているため中々その内容を聴くことは難しいという事情も存在しています。また、普通の人がセッション内容を聞いても、言葉だけでも、語用論、統語論、意味論のフレームワークから聞いてみるとか、あるいはベイトソンのようなサイバネティクスの見地から観察してみるとか、以下のリンクで書いたように一般意味論のフレームワークをたてて観察してみる・・・といったようなことをしないと中々難しいのも事実のように思います。


それで、ちょっと期待したいのが英国クラウンハウス・パブリッシングから発売予定のエリクソンのセッション内容を記録した3種類のCD[1][2][3]です。解説はジェイ・ヘイリーと奥さんのリッチポート、内容から言って中々期待できそうです。 






(参考)



(つづく)

文献
[3] http://www.amazon.co.jp/dp/1935810189/

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