2013年10月20日日曜日

第二次サイバネティクスの事例としての(第二次)経済学



 経済学の理論で需要―供給が一致するような場合、あるいは、乗数効果みたいなことを考えた場合、方程式は一次でも、実際は色々な要素が連鎖するようなモデルをイメージしている人が大半なのでしょうが、これをきちんと説明するとやはりサイバネティクスみたいな要素が円環的に相互作用するモデルを使って説明する必要があるのでしょうねぇ・・・・で、サイバネティクスの視点を身について、サイバネティクスのメガネをかけて経済学、あるいは実体経済を観察すると随分違うものに見えてきますねぇ・・・・・

 独り言


ソロスの再帰性とサイバネティクス

  偶々、ジョージ・ソロスの「ソロスの警告-ユーロが世界経済を破壊する-ジョージ・ソロス」[1]というのを読んでいたわけですが、この人がウィーン出身の科学哲学者カール・ポーパーの弟子ということもおおいに関係しているのでしょうけれど、経済を語る時に、再帰性とかポジティブ・フィードバック、とかネガティブ・フィードバック・・・・といった言葉が出てくるところを考えると、この人の思考プロセスの背景にあるのは完全にサイバネティクスだなぁ・・・・と思ったわけです。



  それで、Google 先生に聞いてみると、このブログではおなじみの雑誌「Cybernetics and Human Knowing. Vol. 18,」に掲載されたエッセー「Second-Order Economics as an Example of Second-Order Cybernetics[]を発見したというわけです。

 で、このエッセーでは、サイバネティストのハインツ・フォン・フォルスターの言葉を引用して「第二次サイバネティクスとは観察するもの自身を観察することである云々」と書かれているわけですが、要は日本語でいう内部観測[]のことが第二次サイバネティクスと定義されています。

 それで、ここではこの第二次サイバネティクスを通して経済学を考えてみましょうというエッセーになっているわけですが、非常に面白いのは、資産家でありヘッジファンドを運用していたジョージ・ソロスが氏の唱える(経済における)再帰性の理論と第二次サイバネティクスが互換であると述べている点でしょう。

 もっともソロスの理論は、認識→行動→認識→行動となって、認識には必ずバイアスがかかるわけであり、認識⇔行動のループが繰り返されると必然的に実体と認識に間に齟齬が生まれ、それこそが売買を仕掛けるポイントということになってくるわけです。

 それで、このエッセーでは世界的な新自由主義の行き過ぎを受けて、ケインズ主義に揺り戻しが起きていることを指摘していること以外に、第二次サイバネティクスで経済学をアップデートすることにより、一般均衡理論や行動経済学を超える経済学の可能性が指摘されているところが面白いところなのでしょう。

(参考)
http://ori-japan.blogspot.jp/2013/05/blog-post_12.html
                                                         

(つづく)

文献
[3]http://ja.wikipedia.org/wiki/内部観測

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