2013年10月24日木曜日

システム思考のタクソノミー



 概念的な手法に文字のレッテルを貼って「システム思考」というと、何か万人の合意の元に確立された立派な手法がある、という印象を与えてしまうのですが、残念ながら「システム思考」というのはまだ発展途上で人によって言っていることが異なっているというのが実情のようです。

もっとも、こういった手法が確立されてしまっているというのは発展する余地が残されていないつまらない手法になってしまったということになるので、それはそれで面白くないのですけれどねぇ・・・・(笑)。

 独り言


システム思考のタクソノミー

 タクソノミーという概念があります。これは、元々は生物学において有機体どうしの関係を調べる学問分野を指しています。これは、動物を分類する時に、◯◯目、◯◯科、◯属、◯種で分類されるような手法です。

最近では、情報技術分野でも特定領域での構成要素の分類基準の意味で用いられることがあります。もっとも、一般的にはタクソノミーは中央集権的な学会のようなところが管理するので、これとは反対にITシステムの特性を活かしてボトムアップでくくりあげた分類として Web 2.0 フォークソノミーが提唱されていたのも記憶に新しいところです。

それで、これを前提として「What constitutes systems thinking ? A proposed taxonomy[1]というエッセーを読んでいたわけですが、これが非常に面白かったので少し書いておくことにしましょう。

要は、ひと口に「システム思考」といって研究者によって考えていることがまちまちになっているので、共通のタクソノミーをつくりましょうというのがこのエッセーのテーマなのですが、往々にして発展途上の方法論ではありがちなことなのだろうなぁ・・・と非常に微笑ましく読んでいたところだったわけです。

このエッセーによればシステム思考に含まれる要素の項目として

·        (要素間の)相互作用の認識
·        フィードバックの認識
·        (システムの)動的振る舞いの理解
·        流れと変数それぞれの類型の区別
·        概念モデルの利用
·        シミュレーション・モデルの制作
·        (システム)ポリシーのテスト

があげられています。

もちろん、システム思考によってはこういった要素がすべて含まれるということにはならないわけですが、少なくともシステム思考に含まれる要素とそのタクソノミーくらいはきちんと定義しておきましょうよ・・・というのがこのエッセーの要点のようです。


(つづく)

文献
[1]http://www.systemdynamics.org/conferences/2007/proceed/papers/STAVE210.pdf

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