2013年10月3日木曜日

システム思考への誘い



「喜びのシステム思考」、「怒りのシステム思考」、「哀しみのシステム思考」、「楽しみのシステム思考」というわけではないけれど、外的な出来事に対して強い情動が現れてきた時にこそ、視野狭窄に陥りやすくなっていると思うので、こういった情動をトリガーにして、もう少し大きな全体から何が起こっているのか?冷静なまなざしに戻って、腹を据えてシステム思考をしないといけないと思ってくるわけです・・・・・・・

 独り言


システム思考へ誘うプロセス

An Invitation to the Systems Thinking[1](システム思考への誘い)というドキュメントを読んでいたわけですが、具体的にどのようなプロセスで質問していけばシステム思考ができるのか?が書かれていて非常に興味深く読んでいたわけです。

 もちろん、このドキュメントの参考文献を読むと良く分かるのですが、MITスローン校の先生をやっているピーター・センゲ色が強い(理想―現実のギャップを埋める形式)ので、このあたりはフリッチョフ・カプラの提唱している無為自然的なシステム思考(ただひたすらそこに在る)と比較して相対化してみるのも面白いところでしょう。

http://ori-japan.blogspot.jp/2013/09/blog-post_26.html

 それで、まずは、センゲの「最強組織の法則」の中に書いてあった記憶がある、システム思考に関する以下の法則から始まります。

システム思考の法則


1.      今日の「問題」は、昨日の「解決策」から派生している
2.      強く押せば押すほど、システムはいっそう強く押し返してくる
3.      挙動はそれが悪くなる前には(一次的に)良くなるものである(逆も真なり)
4.      安易な方法を取ると、振り出しに戻る(変化に超えなければならない<しきい値>がある)
5.      治療することで、病気になるより悪化することがある
6.      急げば急ぐほど、どんどんゆっくりになる
7.      因果関係は時間、空間が近いところにあるとは限らない
8.      いくつかの小さな変化は大きな結果を生み出し得る、しかし最も効果的なレバレッジ・ポイントは最後まで明らかにならない
9.      一匹の像を分けても2匹の小さな像にはならない
10.    「非難」はしない


と、システムが持つパラドクスが示されています。

それで抱えている課題(イシュー)に適応するには以下の手順で質問していくことになります。

システム思考に誘うプロセス


. 自分がその一部となっているシステムを選択する
. よく分かっているシステムをひとつ選択する
. このシステムの中で取り扱いたいイッシュ―を明確にする
. 以下の10の質問を尋ねていく。但しすべてのシステムにこの質問が当てはまらないことも留意する

システム思考をあなたのイシューに適用する時の質問

1.      わたし達が取り扱うイシューは何か?
2.      このイッシュ―を考慮することにおいて、わたし達のビジョンは何か?希望は何か?将来このイッシュ―に関連して、何がどのようになっていればよいのか?
3.      このイッシュ―において、どのような複数のシステム(あるいはシステムの一部)が働いているのか?
4.      判断や評価を保留して、それぞれのシステムの価値、ゴール、仮定、要求について名前をつけてみる。それぞれのシステムの類似点と相違点を比較してみる
5.      それぞれのシステムの関係、あるいはシステム全体と部分の関係はどうなっているか?
6.      取り扱うイッシュ―はシステムにおける障害をどのように明らかにしているか?情報の可用性、アイデンティティの明示、関係性の修復、すべての声を吸い上げる能力を考慮しているか?
7.      わたしたちはどのようにしてシステムの一部になったのか?わたしたちの振る舞いはどのようにシステムに影響を及ぼしているのか?システムはわたしたちの振る舞いにどのように影響を及ぼしているのか?
8.      これらのシステムへの入り口となるところはどこか?
9.      これらのシステムにどのように影響を与えたいのか?
10.    この取り組みのためにどんな経験、スキル、関係性、リソースを持ち込むのか?


となっています。

この質問の場合は、個々の事象、イッシュ―、課題からボトムアップでその背景にある全体のシステムを推測する、つまり、一本、一本の木から全体の森がどのようになっているのか?を見るような格好になっていますが、システムとしてどれだけ大きな全体を見ることができるか?自体も非常に重要な課題のように思ってくるわけです。

それで、このドキュメントの中にこの質問を尋ねた例が載っているので参考にしてみると良いと思います。

(つづく)

文献
[1] http://lcwr.org/sites/default/files/page/files/Systems_Thinking_Handbook.pdf

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