2013年11月24日日曜日

ミルトン・エリクソンの2つの質問



  やっぱり、エリクソンの質問は最小限にして巧みだと思います。

ひとつはゴール。要は認識の中にだけある『ありたい姿』の確認の質問。

もうひとつは、認知と行動の関係性、つまり、『ありたい姿』、とそれに向かって『やろうとしていること、あるいはやった結果』の関係についての確認の質問。

それで、行動のフィードバックからゴールへ向けて行動し続けていくがポイントですねぇ。もっとも、本当はゴール達成までを創発を志向したポジティブ・・フィードバック・ループで回すのか?あるいは安定を志向したネガティブ・・フィードバック・ループで回すのか?のどっちでいくのか?を選ぶのがミソだったりするわけですが・・・・

ひとり言


ゴールと認識と行動と・・・・

 今日は、手短に。

 心理療法家のミルトン・エリクソンがグレゴリー・ベイトソン、ジェイ・ヘイリー・ジョン・ウィーク・ランドらに質問された時に必ずといって良いほど返ってくる質問があります。[1]

 ひとつは、そのゴールを確認する質問

「君たちの治療ゴールは何だ?」

もうひとつは、認知と行動の関係を確認する質問。

「君たちが言っていることと、君たちがやろうとしていることはどう関係しているのか?」

です。

で、案外この2つの質問は仕事でも日常生活でも色々な場面で使えるように思います。もっとも、これに3つ目の質問を加えて以下のような感じになるでしょう。

1.「ゴールは何? どんな姿になっていたらよいのか?」 (ゴールのイメージ)
2.「ゴールと、やろうとしていることはどう関係しているのか?」(ゴールと予定している行動の関係性)
3.「やったことがどのようにゴールに結びつくのか?」(ゴールと実行した行動の関係性)
 
 となります。

1.の質問は、「なりたい姿」やゴール、あるいはアウトプットされる物事に意識を向けてもらうという格好になっているわけですし、2の質問は、ゴールに向けてどのように行動していくのか?あるいはゴールを達成するための必要条件の確認を行うことになり、3の質問は、予定と実際に行なったことのギャップの確認のようになっているわけです。

 それで、エリクソンがやっていることは、不思議なことでも何でもなくて、普通のプロジェクト・マネジメントでやっていることとまったく同じことなのだなぁと分かってくることになります。

もちろん、エリクソンの本質のひとつは間接暗示なので、「何が欲しい?」みたいな下品な表現にならないことは心がけないといけないのでしょう。

http://ori-japan.blogspot.jp/2013/03/blog-post_12.html

 また、人はともすると過去の経験の延長からゴールを考え、過去の経験から具体的な行動を考えるため、過去の延長ではないもっと素晴らしいゴールを達成しようと考えると今持っている枠組みを超えるために禅問答やパラドクスを活用する必要があるわけです。もちろん、これが出来るかどうかがヘッポコ・セラピストやヘッポコ・コーチと卓越したセラピストや卓越したコーチを分ける分水嶺になるわけですけれども(笑)。


 
(つづく)

文献
[1] http://www.amazon.co.jp/dp/4772406883

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