2013年11月27日水曜日

ネガティブ・フィードバックとポジティブ・フィードバック(再々考)



  このあたりは、完全サイバネティクスの世界になってきますねぇ。で、現在の枠組みを超えた成果を得るにはやはり、ある程度の精度で設定されたゴールに対してポジティブ・フィードバックで情報を認識して行動し続ける必要があるということになるわけですねぇ。要は、ブリーフセラピーの一流派であるソリューション・フォーカスト・アプローチでいう Do More(ゴールに対して上手くいっていることをもっとやれ、やり続けろ)という世界ですねぇ・・・・・

 もっとも、この場合、ポジティブ・フィードバックのやり過ぎでシステムが壊れるか?あるいは創発が起きてシステムが別次元の状態になるのか?は実際やってみないと分からないところが少し微妙ではあるのですけれど。(笑)

ひとり言


ポジティブ・フィードバックとネガティブ・フィードバック

 コーチングや心理療法のコンテクストで、ポジティブ・フィードバックは「相手を褒めること」ネガティブ・フィードバックは「叱ったり、耳の痛いことを言うこと」などと言われていることが多いのですが、やはりこの程度の理解だと単に常識の範囲で日常会話をしているような格好になってしまいます。だから、こんなことを言っているようじゃ、クライアントさんの思考や行動に恒久的な変化をもたらさないかなりヘッポコ・コーチの可能性が高いということになるわけです。

 それで、本当のところポジティブ・フィードバックとネガティブ・フィードバックはどうやるのか? 

 一つのポイントは人をシステムと考えるのが前提。また、元々の(第二次)サイバネティクスにおける定義を厳密に考えて、その人の設定したゴールに対して行動主義的な事実にもとづいてフィードバックをどのように行うのか?考える必要があるわけです。

それで、ベイトソン関連のサイバネティクス+社会科学+行動主義について書かれた「GREGORY BATESON, CYBERNETICS,AND THE SOCIAL/BEHAVIORAL SCIENCES」[1]というタイトルのエッセーの中に以下のような定義が存在します。(翻訳は適当)


Negative feedback signals the absence of deviation, or the absence of any perceived mismatch, between the system's actual behavior and its targeted goal(s). In effect, the negative message of "no problem" is reported back to the systems central regulatory apparatus (servomechanism, computer, autonomic nervous system, brain, etc.,) signaling that no change in the system's output is necessary. Thus, negative feedbacks tabilizes the system, allowing it to remain steady or constant within its prevailing course of trajectory.

ネガティブ・フィードバックは、システムの実際の振舞いとターゲットとされたゴールとの間に、偏差が存在しない、あるいは知覚されたミスマッチが存在しないというシグナルを返すことです。実質的に、「問題はない」という(問題の存在を)否定するメッセージがシステムの制御機構(サーボ・メカニズム、コンピュータ、神経システム、脳など)へ返されます。従って、ネガティブ・フィードバックはシステムを安定させ、現在、優勢な方向性の中で現状維持、あるいは一定の状態に保つことを許します。

Conversely, positive feedback signals a mismatch between the system's actual behavior and its intended performance. Positive feedback messages initiate modifications in the system's operation, until the feedback is again negative and the system is on target. In fact, within highly complex systems, positive feedback can actually modify the goal(s), and hence the aim(s), of the overall system, itself.

一方、ポジティブ・フィードバックは、システムの実際の振舞いと意図されたパフォーマンスの間にミスマッチが存在するというシグナルを返すことです。ポジティブ・フィードバックのメッセージは、システムがターゲット上にあり再びネガティブ(問題はないと返す状態)になるまでシステムの操作を修正するメッセージです。実際、非常に複雑なシステムの中では、ポジティブ・フィードバックはシステム全体それ自身のゴールや目的を修正することになります。


 それで、Youtubeに関連の動画があったのでリンクしておくことにしましょう。





(参考)

(つづく)

文献
[1] http://www.narberthpa.com/Bale/lsbale_dop/gbcatsbs.pdf

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