2013年11月29日金曜日

一般意味論ベースのコーチングの質問



 ラポールは既に構築されているとして、コーチがクライアントに聴くのは、注目している意味反応についてのクライアントの内的情報処理のやり方。それで基本的にクライアントが外的出来事を内的にどのように知覚し、コトバのラベリングを行い、どのように推論し、どのように枠組みが適用されているか、どのように意味をつくっているのか、というプロセスを聴くことになるわけです。

で、もっと言うと、クライアントが課題だと思っていたり、もっと上手くやりたいと思っている、その内容(コンテンツ)については何でもよくて、むしろその時にクライアントの内的情報処理のやり方のプロセス(のパターン)に着目することのほうが何倍も重要だということになってくるわけです。

それで、クライアントにはそのプロセスを自覚してもらうことで、事実と解釈、行動の区別してもらって、その事実に対して、もっと良さそうだと思われるその他の解釈や行動が出来ることに気づいてもらうのが一般意味論をベースにしたコーチングの最初の一歩となってくるわけです。もちろん、それだけで恒久的な変化が起こるわけではないので、その後色々あるわけですが・・・・

ひとり言


情報の内容ではなく情報処理のプロセスについて質問する

 今日は、一般意味論ベースのコーチングの質問について書いておきましょう。[1]
 
一般意味論をベースにしたコーチングで、コーチは、基本的に認識論(Epistemology)に基づく質問を行います。


この基本形は、取り扱いたい事柄の臨場感を高めてイメージし、「あなたは何を知覚、認識していますか?」「どのように知覚、認識していますか?」そして、一般意味論的な拡張として「それをどのように評価しますか?あるいは、どんな意味がありますか?」というように一般意味論の構造微分(Structural Differential)[2]をなぞるような感じで情報処理プロセスの抽象度を上げながら質問していく形式になります。


さらに、一般意味論の創始者であるコージブスキーの言う「地図はそれが示す土地と同じではない」のとおりに、メタ認知の視点で、コトバや思考と五感で認識した事実の間に一端線を引いてみて、事実と解釈(意味)の間の区別をつけるような方向で質問するような格好になります。

これには、「何が事実ですか?」また、「何があなたの解釈や意見ですか?」と直接的な表現で質問する場合もあれば、心理療法家のミルトン・エリクソンのように間接的な表現で行う場合もあるでしょう。例えば、「あなたは、その出来事が起こっても、怒ることもできれば、うろたえることもできるし、もっと冷静で居ることもできます」というような具合です。

 それで、意味や評価をリフレーミングを支援し、そのことを行うための最適な心身状態になることも支援しつつ、今度は、情報の抽象度を下げながら、「その意味をもつことでどう反応が変化しますか?」「その時、あなたは何を知覚、認識していますか?」「どのように知覚、認識していますか?」のように質問していく形式になってくるわけです。



(つづく)

文献

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