2013年11月3日日曜日

モチベーションを引き出すインタビュー手法



  個人的にはプロジェクト・メンバーとして誰かを採用する時に、「やる気だけはあるバカ」か「やる気のない有能」のどちらかを取れと言われたら何の躊躇もなく後者を取りますけれどねぇ・・・・・(笑)。

その理由は、バカを有能にするより、やる気のない状態から少しはやる気のある状態にするほうがよほど簡単だから。

もちろん、プロフェッショナルならやる気はなくてもそのコンテクストで最低限の能力は発揮されるものなのでしょうけれども。余談ですが、バカの定義は「学習しないヤツ」「経験や状況からフィードバックを受けて学べないヤツ」ということになります。

 独り言


意味を引き出し、スケーリング・クエスチョンで意味を強化する

「モチベーションとは一体何なのか?」「なぜ、モチベーションが必要なのか?」と問いを立ててしまうと恐らく出ることの出来ない迷路に迷い込んでしまうように思います。その意味では、この問いの立て方はあまり良い問いの立て方ではないのだと思うわけです。

それで、そのメカニズムは何だかよくわからないのだけれど、「そのことを行うために必要にして十分なモチベーションをどのようにして引き出せばよいのか?」と問いをたてるとその答えがぼんやりながら見えてくることになるわけです。

モチベーションとは文字通り「何かを行うための動機」ということになるわけですが、認知心理学や一般意味論を参考にすると、モチベーションを上げるためには、1)それを行う意味を明確にし、2)状況を加味しながら、その意味を強化すれば良い、という非常に単純な話に還元されることになります。

それで、「Pocket Guide for Motivational Interviewing [1]とタイトルのついたドキュメンを読んでいたわけですが、ソリューション・フォーカスト・アプローチなどで活用されるスケーリング・クエスチョンを上手くつかってモチベーションを引き出すやりかたが書かれていたというわけです。

もちろん、このやり方は、ワークシートを埋めて終わりというのではなくて、短期療法(特にミラノ派)における円環的質問のような感じで用いる必要があると思います。

http://ori-japan.blogspot.jp/2013/06/mri.html

それで、基本はこのスケーリング・クエスチョンを活用し、モチベーションの源泉となる意味を引き出し、そしてその意味を強化していくような方向になっています。


1.      これ(状況、思考、振る舞いなど・・・)を変えたい理由は何でしょうか?
2.      0がまったく取るに足りない、10が最も重要だとして、これを変える重要性は今何段階にありますか?
3.      ◯◯であって0ではない理由は何でしょうか?
4.      これを変えたい理由を重要な順番に3つあげてください
5.      これを変えるためにあなたが持っているアイディアは何ですか?
6.      そのアイディアのうちひとつを取り上げ、0が全く準備が出来ていない、10が完全に準備ができているとして、今何段階にありますか?
7.      その数値が1上がったらどうなりますか?
8.      次に何をしますか?


もちろん、モチベーションだけに限るとやたら上げれば良いものではないのでしょうから、ここではあくままでもその人にとっても良い意味を探し、それを強化していくような方向で使うということになってくると思います。

(参考)
(つづく)

文献
[1]http://www.motivationalinterviewing.info/resources/CTI_MI_Pocket_guide.pdf

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