2013年11月1日金曜日

グレゴリー・ベイトソン、NLPにダメ出しをするの巻(笑)



 物事をどんな認識論(Epistemology)的なメガネをかけてみるのか?について考えることは非常に重要なことのように思えてきます。

 それで、簡単に言うと、普段このブログで書いている短期療法、例えばエリクソニアンとかMRIとかSFBTとかは、(第二次サイバネティクス的な)円環的因果関係をベースにした認識論に基づいています。

で、ベイトソンも指摘しているように、なぜかNLPだけが直線的因果関係に基づいて考えているわけですが、個人的にはこの手法が落ちこぼれていることの要因にはここにあると考えています。もちろん自己啓発だと、受講者が分かるレベルまで方法論が敷居を下げていくので、単純なほうが良いのでこちらのほうが好まれるのでしょうけれどねぇ・・・・・

 で、NLPもニューコードだとベイトソンに従って円環的因果関係にしたのだけれど、今度は難しすぎて受講生がついてこられず、というのはあるようで・・・・。世の中難しいですよねぇ・・・・・。まぁ、やっぱり円環的因果関係は大学院あたりで眞鍋じゃなかった学べということなのでしょうねぇ・・・・・・

 独り言


ベイトソン、バンドラー&グリンダーのしょぼっちぃ認識論に怒る(笑)

サイバネティクスが分からないとどうなるか?サイバネティクス的な認識論で物事を見ていないとどうなるのか?このアンチパターンを少し書いておきましょう。

NLP(神経言語プログラミング)の成立に手を貸してしまった、グレゴリー・ベイトソンは彼らに心理療法家のミルトン・エリクソンに会いに行くように指示するわけですが、彼らの研究成果「Patterns of the Hypnotic Techniques of Milton H. Erickson, M.D.」が出来てきた時に、「なんじゃこりゃー」といって怒り出すわけですが、よく考えなくても、この指摘は非常に痛いところをついているようにも思ってくるわけです。

で、その模様は以下のような感じになっているわけです[1]


It was Bateson who encouraged them to model Milton Erickson. In the 50s and 60s, Bateson had run a Communications Research Group and had introduced two of his group, Jay Haley and John Weakland, to Milton Erickson. Through them Erickson's work came to be more widely known. However, Bateson felt important aspects of Erickson's work were yet to be discovered and, impressed with Bandler and Grinder's modeling abilities, suggested they go to Phoenix and study him.

彼ら(ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラー)に心理療法家のミルトン・エリクソンのモデリングをするように奨励したのはグレゴリー・ベイトソンだった。

1950年代から60年代に、ベイトソンはコミュニケーション研究のグループを運営し、この研究グループに在籍していたジェイ・ヘイリーとジョン・ウィークランドにミルトン・エリクソンを紹介したのもベイトソンだった。ヘイリーとウィークランドを通じてエリクソンの心理療法は広く知られるようになっていた。

しかし、ベイトソンはミルトン・エリクソンの技法の非常に重要な側面が依然明らかにされていないと感じており、バンドラーとグリンダーのモデリング能力に印象付けられたベイトソンは、この2人にアリゾナ州フェニックにあるエリクソンの療養所に行ってエリクソンを研究するように示唆したのだった。




However, the magisterial Bateson was disappointed with the result, feeling that Bandler and Grinder's study of Erickson exhibited "shoddy epistemology," that is, that its descriptions implied linear rather than circular causality and (he may have considered it a consequence of that epistemology) that they had fallen into an obsession with power that he had seen all too often among those who studied Erickson.

 しかし、高圧的なベイトソンは、彼らの結果( Patterns of Hypnotic Techniques of Milton Erickson , M.D のこと)についてがっかりしていた。つまり、ベンドラ―&グリンダーのミルトン・エリクソンについての研究は 「しょぼい認識論」つまり、円環的因果関係ではなく直線的因果関係を暗に使って記述された格好になっており、エリクソンの研究によくありがちな、何か強権的な命令を使って相手を動かすような感じの認識論に陥っていると考えていたようだった。


で、要は、バンドラー&グリンダーは、エリクソンの言語パターン1)生成文法を使って(メタ・メッセージとメッセージの違い)を区別し、2)現象学的知見で(意識が五感のどこに向いているのか?)を明らかにしたわけですが、エリクソンがそれをどのような流れで制御しているのか?というところのモデルを直線的な因果関係でやってしまって、ベイトソンに怒られたということになるわけですねぇ。

では、逆にこの制御を第二次サイバネティクスでやったら・・・・ということになってくるわけですが、初心者はあまり難しい事を考えずに(このあたりのことも考慮されている) SFBTでもやったほうが良いよ・・・となってくるわけですねぇ。

 このあたりはNLPのメタ・モデルは(サイバネティクスで言う)ポジティブ・フィードバックで回すか、ネガティブ・フィードバックで回すかを使う方が決めなければならないわけですが、SFBTの場合は普通にソリューション・トークしているとポジティブ・フィードバックで回っているという具合ですねぇ。で、MRIのポール・ウォツラウィックが言う二次的変化ってポジティブ・フィードバックでないと起こせませんしねぇ・・・・

http://ori-japan.blogspot.jp/2013/09/blog-post_11.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2012/01/blog-post_23.html

(参考)
(つづく)

文献
[1] http://www.expandyourworld.net/i+i-nlp.php

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