2013年12月19日木曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:エリクソニアン・ダイアモンド(その2)



  エリクソニアン・ダイアモンドに則って、クライアントのとってのゴールを想い描いてもらう時に、現象学的なゴールとサブ・ゴールを思い描いてもらうというのが興味深いですねぇ。

ひとり言


エリクソニアン・ダイアモンド

 昨日の続きを書いておきましょう。

 
 心理療法家のミルトン・エリクソンの技法が形式知化するためにジェフリー・ザイク博士のつくったエリクソニアン・ダイアモンド(Ericksonian Diamond)というフレームワークの頂点にあるのが「ゴール」です。[1]



 これは、クライアントからゴールのイメージを引き出してもらって未来先取りで現象学的に身体感覚を伴ってありありとイメージしてもらうこと、ということになりますが、ゴールを設定する上で非常に重要なことのように思ってきます。余談ですが、このあたりは、ミルトン・エリクソンの影響を多分に受けているソリューション・フォーカスト・アプローチへも受け継がれている共通点でもあるように思ってきます。

それで、ゴールを引き出す場合の要点は以下です。

現象学的なゴールとサブゴール:(要は身体感覚をともなったゴール)
肯定的:未来と強みに焦点をあててもらう
アウトカム志向:日常の場面で何をしているのか?に焦点を当ててもらう
ユーティライゼーション:現在存在している構造を最大限活用する
円環的:システミックかつ相互作用的
リソース:再体験して資源・資質、心身状態などのリソースを引き出す
変化:経験のレベルでの変化


それで、もう少し詳細な説明はこのあたり[2]
 

Goals: The goal question that the clinician must answer is What do I wan to communicate? A therapist working toward an induction goal might want to communicate the patient , Relax! In promoting therapy with a depressed patient , the therapist might want to communicate , Be more actively involved in the word, rather than withdrawing. 

ゴール:臨床家が聞かなければならない質問は「わたしは何にコミュニケーションしたいのか」である。セラピストはゴールへの誘導へ向けてクライアントとコミュニケーションしたと思っているだろう。「リラックしなさい」。うつ状態のクライアントとのセラピーを進めるにおいて、セラピストは「腰を引いてないで、もっと世界へ積極的に関わりましょう」とコミュニケーションしたいのかもしれない。

 Another point about goals is that they can very , depending on the state of therapy . Induction goals may differ from therapy goals. Also , goals may be formulated by dividing a goal into subparts. The therapy goal of happiness can be divided into: being self-ware , having constructive social role , having a social network , etc. During treatment , each subcoal can be addressed independently. Utilization methods can be directed to effect these subgoals.

ゴールについてのもう一つの要点は、ゴールはセラピーの段階に非常に依存するという点である。ゴールへの誘導はセラピーのゴールとは異なっているかもしれない。また、ゴールはいくつかも部分に分かれて構成されている。「幸せ」というセラピーのゴールは、幸せに気づいているということと、建設的な社会的な役割を果たしている、その他、に分けることができる。治療の間、それぞれのサブゴールは独立して表明される。ユーティライゼーション手法を使うことでこれらのサブゴールの効果に方向づけることができる。

 When therapists utilize , they orient immediately to intended goals. Utilization is directed to some predetermined end. Typically, in Ericksonian therapy , there are both induction goals and therapy goals.

セラピストがユーティライゼーションを使う時、セラピストは意図したゴールに即座に向きをあわせる。ユーティライゼーションは予め方向付けられた終結に方向づけられる。典型的にエリクソニアン・セラピーにおいては、ゴールへの誘導とセラピーのゴールの2つが存在する。


 それで、エリクソニアン・アプローチの要点は始めに心身状態を伴ったゴールを思い描き、そのゴールを具体的にブレーク・ダウンし、それぞれのゴールを達成するために偶発的な出来事まで含め、リソースをゴールに寄せていくのか?に尽きるようにも思ってきます。

 それで、ここで面白いのは身体感覚に焦点を当てなければ、通常プロジェクト・マネジメントの計画を立てる作業とほどんと変わらないようにも思ってきますが、逆に言うと、身体感覚やイメージ、あるいは偶発的に起こる出来事も利用している点が異なっているのでしょう。

おまけ、Youtubeにアップロードされていたエリクソニアン・ダイアモンドの説明の映像。


 
(つづく)

文献
[2]http://books.google.co.jp/books?id=qet_AAAAQBAJ&pg=PA301&lpg=PA301

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