2013年12月31日火曜日

ポジティブ・フィードバック的生き方 vs ネガティブ・フィードバック的生き方



  おいらは人事コンサルタントというわけではないですが、プリセールスとかプロジェクト・マネジメントの経験から確信を持って言えること。

サイバネティクス的に、営業はポジティブ・フィードバックが習慣になっている人、一般的な事務とか何かの保守はネガティブ・フィードバックが習慣になっている人じゃないとうまくいきませんねぇ。

 もちろん、どっちが良い悪いではなくて、人のアサインが反対になると悲惨な結果になるような気がしています。

ひとり言


ポジティブ・フィードバック vs. ネガティブ・フィードバック

 日常生活や仕事の場面で、あるプロセスを(サイバネティクス的に)ポジティブ・フィードバックで行うか、ネガティブ・フィードバックで回すのかの違いは非常に重要なのだなと分かってきた今日この頃だったわけです。もちろん、昔から何となくは分かっていたのですが、サイバネティクスの知見を使うと形式知として非常に上手に説明できるようになったと思います。

 さて、これについて、心理療法やコーチングなどに活用されているソリューション・フーカスト・アプローチ(SFA)の創始者であるスティーブ・ド・シェザーの非常に有名な論文「(抵抗は死んだ)」の脚注に非常に重要なことが書かれています。

(翻訳は適当)

It is important to remember throughout this essay that "positive" and "negative feedback loops," "deviation-amplifying," "deviation-encountering processed," etc,. are just heuristic devices or metaphors. Human systems are described by an observer "as if".

このエッセーを通して「ポジティブ・フィードバック・ループ」つまり「偏差を増幅させる」と「ネガティブ・フィードバック・ループ」つまり「偏差に直面するプロセス」などは単なる経験則やメタファーである。


 それで、これだと少し分かりにくいので、ポジティブ・フィードバックとネガティブ・フィードバックを自動車レースのラリーで説明してみましょう。

 ラリーは、アベレージ・ランとスペシャル・ステージ(SS)の2つに分かれます。[2]

  • ネガティブ・フィードバック

アベレージ・ランとは指定されたチェック・ポイント決められたタイムで通過する競技です。決められた標準に従わないと、早くても遅くても減点になるというルールです。

ここで、何が言いたいのか?というと「決められた標準との差異を縮めて行こうと努力すること」これがネガティブ・フィードバックによる制御のやり方ということになるわけです。これを仕事で言うと、プロジェクトをベースラインに沿って正確にマネジメントするようなやり方に似ています。事務処理で今日中に30件の書類の承認を行わなければならないと決めて、それを正確に行うというような仕事もこれに含まれる考えて良いでしょう。で、仕事としては何らかの安定を強化する方向に働き、今の枠組みを超えて新しい成果物が創発するようなことは起こらないし、全然、クリエイティブではない・・・ということでもあります。

  • ポジティブ・フィードバック

一方、スペシャル・ステージは決められた区間を出来るだけ速く走り抜けると点数が高いというタイム・トライアル方式で行われます。これは、「できるだけ速く走るとか、抵抗をゼロにする」のように、まるで永久機関の実現を目指してあらん限りの努力するようなやり方がポジティブ・フィードバックによる制御というやり方になるわけです。

プロジェクトで言うと、TOCのクリティカル・チェーンを導入して自分が担当したタスクを出来る限り早く終わらせるというやり方に似ています。(余談ですが、クリティカル・チェーンはタスクを予定どおりに終わらせるのが良いのではなく、できる限り早く終わらせるということを目的に努力してもらうことになります。もちろん、予定より遅れても、バッファ以内に終わればペナルティはなし、早く終われば多少の休みがもらえるという感じでプロジェクトが運営されることになります。)

これは仕事だと営業のようにクロージングにつながるならばとりあえずやれることは何でもやってみる、というのもこちらのほうに入るでしょう。比喩ですが、3割を目標に打席に立っているバッターは、チャンスがあれば1本でも多く打ってやろう4割打つつもりで打席に立っていて、やっと結果として3割残せるというのと同じで、営業も1億円が年間ターゲットで、1億円売れば良いやといって営業をやっているようでは中々1億円も売れないということになるような場合です。

元々ポジティブ・フィードバックはシステムに不安定をもたらす危険はありますが、うまくいくと現在の枠組みを超えた新しい次元の成果が得られることになります。そして非常にクリエイティブであると・・・・・


 それで、最近思っているのは、こういったことが理解できていて仕事に合わせてネガティブ、ポジティブ、それぞれフィードバックのやり方を器用に切り替えられる人と、このことが分からなくて切り替えが難しい人が居るというようなことが分かってきたというわけです。

 もちろん、どちらが良い悪いというわけではなく、その時の状況に合わせてうまく使い分けるということが非常に重要ではないかと思ったわけです。もちろん、営業やレーシング・ドライバーの持つような、1円でも多く売るとか、0.1秒でも速く走るのようなポジティブ・フィードバックな態度は日々練習していないと中々身につくものでもないのでしょうけれども・・・・・

 

(つづく)

文献
[2] http://ja.wikipedia.org/wiki/ラリー

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com https://www.facebook.com/okirakusoken






0 件のコメント:

コメントを投稿