2014年1月16日木曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:癒やしのメタファーのつくり方(その15)



  ミルトン・エリクソンの技法は簡単に言うと、コンサルタントが使う FIT&GAPのフレームワークなのですが、一般的なビジネスだと定量的な情報の FIT&GAP なのだけれども、エリクソンの場合は、ここに知覚・認識・心身状態などの定性的な情報が入ってくるので少しややこしくなるのですよねぇ。

 おそらくこれを学問的に説明するとサイモン&ニューウェルの SOAR モデルで説明するのが一番格好がよいと思いますけれどねぇ(笑)。

ひとり言


癒やしのメタファーのつくり方(その15)
 
さて、昨日の続きを書いておきましょう。

 
 エリクソニアンであるスティーブ・ランクトン氏が観察したミルトン・エリクソンの技法の特徴については以下のリンクで書いています。


 それで、この中にミルトン・エリクソンの技法に見られる重要な特徴である「未来志向」ということがあげられます。

 これを非常に簡単に言ってしまうと、「理想の未来を想い描いてみる」こと。確かに、ビジネス上のシナリオプランニングで言えば、起こりえる理想、あるいは最悪の事態の想定ということまで考える必要があるのかもしれませんが、最悪の時代は後回しにして、まずは、「理想の未来を思い描いてみること」。そして、五感の感覚を使って、その理想が実現したところをありありと経験してみること、「何が見えるのか?」「何が聞こえるのか?」そして「何を感じているのか?」兎にも角にも「理想の未来を想い描いてみる」こと。これに尽きるわけです。
 

(翻訳は適当)

Anticipation of a likely future.

起こりえる未来を予期する

We both know the future is yet to be and you can make so much of your
own future in ways youre learning now.

 わたしたちはお互いがわかっています、(理想の)未来はまだ実現しておらず、あなたが学んでいるいくつかのやり方の中にあなただけの未来を創ることができることを。
 


 そして、今、ココの現実から、理想に至るまでのいくつかの道筋を考えることになります。もちろん、世間一般には、これが「戦略」と言われているものになります。

 そして、どれかを選び、そしてそこに資源を集中して、今ココと理想に未来をつなぐ活動を行っていくこと。もちろん、資源に余裕があれば三本同時進行するということもあるかもしれませんけれども・・・・・これがエリクソンの技法の基本となってきます。

 もちろん、心理療法のコンテクストではセラピストはメタファーを使って、現状-理想を示唆したり、それを埋めるための資源、資質を探すということになってきます。

 もちろん、途中のプロセスをサイバネティクスのポジティブ・フィードバックで行うのかネガティブ・フィードバックで行うのか?というのが非常に重要なところにもなってきますが、未来創発の場合は、基本はポジティブ・フィードバックを使うということになってきます。

(つづく)

文献
[1] http://www.ericksoncongress.com/IC11/handouts/FH08-AnecdotesAndMetaphors.pdf

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