2014年1月19日日曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:癒やしのメタファーのつくり方(その18)



  メタファーを使って相手の世界観を広げるお手伝いをする、ということを考えるとだんだん、認知言語学の世界に足を突っ込むことになってきますねぇ。(笑)

ひとり言


癒やしのメタファーのつくり方(その18)
 
さて、昨日の続きを書いておきましょう。


  まず、ここでの前提をもう一度確認しておきましょう。ここの主題はセラピストやコーチがクライアントに話す、あるいはデリバーする「メタファー」です。

 それで、メタファーを使う前にセラピストがクライアントに何を行うのか、ジェフリー・ザイク博士の体系化したフレームワークであるエリクソニアン・ダイヤモンドで説明すると




1)クライアントの望むゴールを直接引き出す、あるいは間接的に「メタファー」として暗示する。2)ゴール、ゴールまでの道筋、ゴール達成に活用できる資源・資質についてギフトラッピンして「メタファー」として暗示する方法を考える。3)クライアントひとり一人に対して「メタファー」をテーラーメイド仕立てにする。4)その「メタファー」をデリバーする・・・・こういったプロセスが何度も繰り返すことになるわけです。

 それで、エリクソンの次女のベティ・アリス・エリクソン女史の資料を読んでみましょう。[1]

(翻訳は適当)

Re-defining truthfully
In more pleasant, and helpful ways
In more global or more specific terms
In different and more useful ways
In whatever ways broadens your and the clients thinking

誠実に再定義する
 より快適で役に立つ方向に
 より一般的に、あるいはより詳細に
 違う、あるいはより役立つ方向に
 あなた、もしくはクライアントの思考を広げる方向に


 ここで「再定義」というコトバが登場しますが、何を再定義するのでしょうか?

 もちろん、クライアントが「知覚や認識あるいは認識の枠組みとして定義しているもの」ということになります。これを一般意味論の枠組みで説明すると、通常、何かの出来事や経験、あるいはその一部に焦点を当ててコトバのラベリングを行っており、場合によりそれが一般化されると枠組みということになるわけです、それでここではセラピストは「メタファー」を使ってこのラベリングを再定義する、枠組みを変える、さらにその結果、知覚・認識が変わるという、いわゆる「メタファー」を使ったリフレーミングをねらっていることになるわけです。[2]

 (つづく)

文献
[2] http://ethesis.helsinki.fi/julkaisut/laa/kliin/vk/mattila/seeingth.pdf

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