2014年1月4日土曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:癒やしのメタファーのつくり方(その3)



  ミルトン・エリクソンが使ったメタファーのデリバーのやり方は、ビジネス系のコンサルタントがクライアントを前にしてクライアントの変化への抵抗を回避して、かつ、印象に残るプレゼンテーションを行う時も非常に役に立つと思いますねぇ。

 もちろん、その前にクライアントの世界観を深く理解しておく必要はあるのでしょうけれども・・・・

ひとり言


癒やしのメタファーのつくり方(その3)

 昨日の続きを書いておきましょう。


ここでは、セラピストやコーチ側がクライアントに語る方式のメタファーを前提としています。つまり、セラピストやコーチ側がメタファーを考える必要があるということになります。

それで、ベティ・アリス・エリクソン女史の資料によると[1]


A conversational trance will happen if the story is told well:

物語がうまく語られれば、会話的なトランス(状態)になるだろう。


 と書かれているわけですが、ここで大事なことは、クライアントはセラピストやコーチが語ったメタファーに夢中になって聞き入る、あるいはクライアントの表象の中でその物語を身体感覚を持ってありありとイメージしてもらうこと重要であり、エリクソニアン・アプローチでは、「あなたは、ねむくなる・・・」のような一般的な催眠術のような明示的な催眠誘導は行わないし、あまり意味がないと考えているのも重要なポイントだと思います。


 それで、続けると、
 
1. Focused intently on listener
2. Change of voice
3. Matching, pacing and leading
4. Sincerity, honesty and vulnerability
 a. Connection
 b. Openness to the other
 c. Teller is in a trance also
1. (セラピストは)聞き手にひたすら集中する
2. 声を変化させる
3. (事実に)マッチングして、ペーシングして、リーディングする
4. 真摯に正直に、割れ物を触るように慎重に
 a. 繋がる
  b. 他の人に心を開く
 c. 話し手も同じようにトランス状態になる


 エリクソニアンは、クライアントとセラピストのサイバネティクス的な相互関係を重視しているわけであり、まるで一緒にダンスを踊っているような関係を構築するということ重視されるわけです。

 さらに、言語的、あるいは非言語的なマッチング、ペーシング、リーディングは、スティーブン・ギリガン博士の「Therapeutic Trances」[2]の中に詳しく書かれているので、これを参考にしていただくと良いでしょう。

 これから分かるのは、一口にメタファーと言っても、単純に物語を話せば良いという単純なものではなく、セラピストはクライアントを非常によく観察し、相手の世界観を理解した上で、マッチング、ペーシング、リーディングを十分に行い、セラピストとクライアントが同調したような状態になった上で、適当なメタファーをデリバーする必要があるということが分かってくるわけです。

(つづく)

文献
[2] http://books.google.co.jp/books?id=rNe8zXXAqDEC&pg=PA111&lpg=PA111&dq

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com https://www.facebook.com/okirakusoken






0 件のコメント:

コメントを投稿