2014年1月7日火曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:癒やしのメタファーのつくり方(その6)



  相手の話す「メタファー」をよく聴くようにすると、そこに本音とか世界観が反映されていることが多いように思ってくるわけです。
 
 もちろん、セラピストやコーチが相手の心の琴線に触れる「メタファー」を話すというのは、こういった相手の世界観に影響を及ぼすことになるわけです。

ひとり言


癒やしのメタファーのつくり方(その6)

 昨日の続きを書いておきましょう。


ミルトン・エリクソンの言語パターンを研究するときは、少なくとも、意味論、統語論、語用論の3つの視点から記述してみる必要があると思います。


 で、まずは、意味論的な話を少し・・・

 コトバという「もの」は、と書き始めたわけですが、一般意味論的には「地図はそれが示す領土と同じではない」で定義されているように、コトバはインデックスとして機能するだけですから「コトバはそれが示すモノと同じではありません」。

http://ori-japan.blogspot.jp/2012/12/blog-post_26.html

 また、認知言語学的にはコトバというものは、人が物事をどのようにカテゴリー分けしているのか?のために使われていたところがあるわけです。


 そして、統語論的な話を少し・・・・

 また、コトバはそれが示している内容だけではなく、その行間にメタ・メッセージをのせることも出来たわけです。それで、少なくともその行間をメッセージの受け手の視点からあれこれ推測するのではなく、少なくともメタ・メッセージがあるかどうか?を判断するのがメタ・モデルだったというわけです。


また、語用論の点からは、有名な「コミュニケーションの試案的5つの公理」というものが存在していたわけです。


さて、これを前提として、ベティ・アリス・エリクソン女史の資料を読んでみることにしましょう。[1]

Language includes:
Word choices
Syntax
Sequencing in the sentence and the conversation
Tonal quality and emphasis
Facial expressions and body language
Communications we dont fully understand consciously
コトバは以下を含む:

   選択された単語
(単語は何らかの意図のもとに選択されている・・・・)
   統語
  (削除・歪曲・一般化が行われており、統語論的に正しくないコトバを話している時は、そこに何らかの気持ち、信念・価値観、世界観が含まれている可能性がある)
   文と会話におけるシーケンス
(会話は、サイバネティクス的である)
   (音韻論的な)音の質と強弱
(声の質や調子、スピード、強弱でコミュニケーションの意味が変わることがある)
   表情とボディランゲージ
(表情やボディランゲージは結構大事、さらに、コトバと合っていない表情やボディランゲージはさらに重要である)
   意識では完全に理解されないコミュニケーション
(我々は多くの情報を受け取った後、その一部が意識にあがる。非言語のメッセージのほとんどは意識に上がらない・・・が何らかの影響を与えている・・・・)


 という具合に読めてくることになります。
 
(つづく)

文献
[1]http://www.ericksoncongress.com/IC11/handouts/FH08-AnecdotesAndMetaphors.pdf

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