2014年2月20日木曜日

システムシンキングの練度を測る20の質問



 企業や団体の組織の課題を取り扱う場合、やはりシステム思考が重要になってくるのだと思います。

 つまり、組織の問題は、その組織を「システム」としてみないと解けないことが多いということになります。これは、誰かスーパーマンのようなリーダーが存在して組織をグイグイ引っ張っていくというような状況とは対局にあるわけで、一人ひとりがシステムの一員でもありながら、そのシステムになんらか良い影響を及ぼしていくことを考えるようなアプローチになるのだと思います。

 その意味ではシステム思考がうまく出来ている組織というのは、一人ひとりがシステム思考を行っていてどちかというとボトムアップで上手に運営されている組織、ということが出来るでしょう。



システムシンキングの練度を測る20の質問

 「Systems Thinking Scale STS User Manual [1]というのを読んでいたのでがこれが非常に良く出来ているように思います。

 例えば、組織の収益が落ちているとか、組織の人間関係がギクシャクしているとか、社長がワンマンなのは良いけれど現場から良い知恵が出てこないといった問題は、やはり組織をシステムと見て、ある程度中長期的に解かないと解けない問題のように思ってくるわけです。

 それで、組織のメンバーが、システム思考ができているのか?を計測するために以下のような質問が用意されているわけです。

  1. 他人、理解関係者、社会など様々な視点で物事を考えているか?
  2. 特定の現象にとらわれることなく、その背景にある原因を考えているか?
  3. どのような要因が連鎖してその出来事が起こったのか?事実の連鎖を認識しているか?
  4. 解決策を探すことのできる人をチームに含めているか?
  5. 一回の出来事よりその背景にある繰り返されるパターンを重視しているか?
  6. 問題をひとつひとつの課題が連鎖した総体としてみているか?
  7. その状況で発生する原因ー結果の関係を考慮しているか?
  8. 仕事のチームにおける同僚との人間関係、関係性を考慮しているか?
  9. システムは変化し続けていると認識しているか?
  10. 特定の人に依存するのではなく仕事の状況に応じた解決策を提示しているか?
  11. 局所的な変更が全体のシステムに影響を与えることを認識しているか?
  12. 一人もしくは二人以上の人が成功する必要があることを考えているか?
  13. 組織の目的やミッションをいつも頭に入れておいているか?
  14. 小さな変化が重要な結果をもたらすことを知っているか?
  15. 相互の変化がお互いに影響を与えることを考慮しているか?
  16. 他の従業員がそのカイゼンによってどのように影響を受けるのか考えているか?
  17. 人の記憶をあてにしない戦略を試みているか?
  18. 組織の問題は過去の出来事に影響を受けているのか?考えているか?
  19. 歴史と組織の文化を考慮しているか?
  20. 過去おこなった施策は必ず同じ結果にはならず、それはシステムの状態に依る。

 もちろん、何か具体的な課題を取り出してグループ・コーチングやファシリテーションを行う場合、こういった質問を使うのはありなのだろうなと思っているところではあります。

 何れにしても、「システム思考」ということ自体、その会社にとっては自社の文化にして行かなければいけないようなところもあるわけです。もちろん、お互いシステム思考が出来るということは、目の前の出来事にいちいち反応するのではなく、何かの失敗を個人に転嫁するわけでもなく、ただ粛々と目の前の出来事から、背景にあるより大きなループやパターンを見て、組織のゴールやミッションを意識しつつ、そこに働きかけていくということが出来る人同士のコラボレーションが生まれるという組織になっていくように思うわけです。

文献

[1]http://fpb.case.edu/systemsthinking/docs/STS_Manual.pdf

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