2014年2月3日月曜日

グレゴリー・ベイトソンと数学者と



 直感的にアラン・ワッツとグレゴリー・ベイトソンって何となく関係ありそうだなぁと思ったのですが、今日読んでいたエッセーからするとやはり2人の間には何らかの交流があったのですねぇ。



ベイトソンは誰と交流したのか?


 「GREGORY BATESON AND THE MATHEMATICIANS: FROM INTERDISCIPLINARY INTERACTION TO SOCIETAL FUNCTIONS [1]という人類学者のベイトソンと数学者たちとの交流についてのエッセーを少し読んでいたわけですが、個人的には中々興味があるところです。

 英国人のグレゴリー・ベイトソンはケンブリッジのセント・ジョーンズカレッジを修了した後、人類学者としてそのキャリアをスタートするわけですが、その活用は非常に学際的で心理療法やコミュニケーション、はたまた生物学のようなところにも及んでいくわけけです。

 その中でベイトソンはバリ島の住民が司祭を行う場合集団的なトランス状態に入っていることを発見し、この現象のことを心理療法家のミルトン・エリクソンに相談したり、人と人とのコミュニケーションを観察するためのMITのノーバート・ウィーナーが研究していたサイバネティクスの知見を持ち込んだりと、とにかく七面六臂にしかもかなり緻密のロジックで色々な理論を構築していった人でもあるわけです。

 それで、心理療法に目を転じると、その後、短期療法や家族療法の理論の一つとなるニューギニアのイアトムル族の祭祀「Navaen」からコミュニケーションの類型である対称/補完の関係をとり出したり・・・統合失調症の原因仮説としての「二重拘束(ダブルバインド)」の理論を定式化したりと色々な業績を上げることになります。

 もちろん、このエッセーで面白いなと思ったのは、ベイトソンが以下のリンクでも書いたアラン・ワッツと禅や仏教について語り合っていると書かれている点でしょう。


 ベイトソンは、ミルトン・エリクソンの治癒的ダブルバインドの言語パターンと禅問答におけるジレンマを同じ枠組みで眺めているところがあるわけですが、仏教を一般意味論とサイバネティクスの観点から観察していたアラン・ワッツの考え方から何らかの影響を受けていると見て間違いないでしょう。

 そのようなわけで、このエッセーはベイトソンが誰と交流したのか?特に数学者と、というところが時系列に書かれているわけですが、個人的には非常に興味深く思ったわけです。

文献

[1]http://thefprorg.files.wordpress.com/2013/05/heims_1977.pdf

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com https://www.facebook.com/okirakusoken






0 件のコメント:

コメントを投稿