2014年3月17日月曜日

一般意味論で学ぶ英語



 英語を学ぶ場合に、一つの視点として意味論、特に『一般意味論』を導入すると普通の英語学習とはまた異なった実践的な視点を持ち込むことができますねぇ・・・


一般意味論で学ぶ英語

 最近、本業のほうで日本企業の海外進出を支援するために、基本日本語と英語の両方の言語でプロジェクトを支援するといった、個人的にはその呼び名には色々異論がある『グローバル案件』が増えているように思うわけです。もっとも、こういった案件で人材を募集する時の基準が 一般的にはTOEIC だったりするわけです。

 しかし、プロジェクトの進行を円滑に支援することを目的に考えると、単なるリスニング&リーディングのテストの結果としてのTOEICを基準にするのは、これまたちょっと違うのではないのか?とも思っているわけです。

 それで、やはり人と人とのコミュニケーションを考えた場合、自称、短期療法のMRI(Mental Research Institute )の私としては日本語であれ英語であれ、とりあえず、1)統語論、2)(一般)意味論、3)語用論の3つの視点が必要だと考えているわけです。

 で、今日は意味論、といっても色々な学派があるわけですが、いきなり本題に入って『一般意味論 (General Semantics)』の 『English-Prime (E-Prime)の話』について書いておきましょう。

E-Prime というのは一般意味論の概念で、簡単に言うと BE動詞を使わない文章の記述方法ということになります。

 逆に言うと、文章の中に BE動詞を使うと、相手のその解釈の大部分を委ねるような形式で、表現の中に「曖昧さ」や「含み」が生まれるということになります。もちろん、意図的にこういった「曖昧さ」や「含み」を持って伝える場合は意図的に BE動詞を使うということになってくるわけで、例えば、クライアントの抵抗を利用した心理療法家のミルトン・H・エリクソンのように・・・・ですから、この表現が二元論的に必ず悪いということにはならないので注意が必要です。

 「E-Prime [1]の中で引用されている BE動詞を使った表現の例を考えてみましょう。

We generally use the verb “to be” as the lexical verb in sentences like the following:


1a. I am a procrastinator. (identification)
私は、ぐずです。(認識)


2a. She is stupid. (predication)
彼女は、愚かです。(断定)

3a. There is a beggar outside our gate. (existence)
門の外に乞食がいます。(存在)

4a. The kitten was in the drain. (location)
子猫は用水路の中に居ました。(場所)


We also use “to be” as an auxiliary verb in the progressive:


5a. Father is sleeping soundly.
父はぐっすり眠っているところだ。

6a. He is coming soon.
彼はすぐやってくる。


The passive construction requires the use of the verb “to be” as in:


7a. A mistake has been made.
ミスが行われたところだった。

8a. The windowpane was broken by Ali.
窓ガラスはアリによって壊された。

それで、E-Prime の表現は、BE動詞を使わない、能動態で、具体的な行動として表現するような形式になります。


When rewritten in E-Prime, all the above sentences read as follows:


1b. I submitted my assignment two days after the deadline/I handed in my
work after the due date.
私は締め切りの2日後に課題を提出した。


2b. She failed Business Maths twice/She re-sat Business Maths twice.
彼女は経営数学のテストに2回落ちた。


3b. We see a beggar outside our gate/A beggar has stood outside our gate for
some time/We notice a beggar standing outside our gate.
私たちは門の外に乞食が居るのを見た。

4b. The kitten hid in the drain/The kitten shivered in the drain.
子猫は用水路の中に隠れた。

5b. Father continues to sleep soundly/I hear father snoring.
父はぐっすり眠り続けた/私は父のいびきを聞いた。

6b. He will come soon/He has left his house and will arrive in a short while.
彼はすぐ来るだろう。彼は彼の家を出発してそしてまもなく到着するだろう。

7b. The clerk has made a mistake/The clerk typed the wrong figure.
事務員はミスをした。その事務員は間違った文字をタイプした。

8b. Ali broke the windowpane.
アリは窓ガラスを壊した。



 この表現を用いることによってある程度の曖昧さを排してクリティカル・シンキングのモードに入ることになります。つまり、E-Prime はどの視点から何を観察しているのか?五感のどの感覚で事実として何を観察しているのか?をかなり意識するような格好になってきます。

 それで、含みを許容する「BE動詞を用いた表現」⇔クリティカル・シンキングな「E-Prime を用いた表現」を自由に行き来できるように「翻訳」の練習をしておくというのも一つの学習のやり方ではないかと思ってくるわけです。

つづく
(参考)



文献

[1]http://nus.edu.sg/celc/publications/Vol52Ho.pdf

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