2014年3月18日火曜日

ベイトソニアンの認識論的必要条件



 もちろん、認識論的な必要条件を満たしたからといってベイトソンに成れるわけではないですが、少なくとも、最低限のベイトソン的なモノの見方、考え方は身につくのかなぁ~と。

 で、こんなことを身につけて何の役に立つのか? は考えてはいけないのでしょうねぇ。それは目的論だし、ベイトソンの認識論はあえて目的を一旦手放してタメをつくるような思考だから(笑)。


ベイトソニアンの認識論的必要条件

 「ベイトソニアン」とは何か?

 自称、「ベイトソニアン」の私からすると、この答えは自分のアイデンティティに関わる重要な質問です。(笑)

 それで、この答えは、人類学者学者のグレゴリー・ベイトソンの認識論(Epistemology)を継承する人ということになるでしょう。

 余談ですが、ベイトソンは存在論(Ontology)について語っていないわけではないのですが、一般的には、物事の存在の有無を問わず、(それが妄想だったとしても)認識主体が何をどのようなプロセスで認識しているのか?といった認識論に還元して語られることになります。ベイトソンの存在論(Ontology)については、ノエル・チャールトン著「Understanding Gregory Bateson: Mind , Beauty , and Sacred Earth[1]に書かれています。


 「ベイトソニアン」たる認識論を身につけると何か良いのか?

 ベイトソンの思考の本質は、ベイトソン自身が言った「Loose Thinking (ゆるい思考)」に表されるように、事実をひたすら事実として眺める眼差しから立ち上がってくる「結ばれあうパターン」を観るようなところがあるため、本当はこういった安直な目的論的な質問をしないほうが良いのでしょうけれども(笑)。

  それでも、敢えて考えるとすると、ベイトソン自身が、心理療法家のミルトン・エリクソンの技法を形式知として解明するために、サイバネティックスやシステム論などの知見を持ち込んで観察した事実があります。で、これは、一見不思議だと思われている現象をオカルトに流されずに科学的に観察するための強力な視点ということになるのでしょう。逆に言うと、一見不思議と思われているミルトン・エリクソンの技法を観察する場合は、ある意味保険としてのベイトソンの視点を立ててみないと単なる不思議系のほうに流れていってしまう恐れが多分にある、となるでしょう。言ってみれは「催眠バカ」や「スピリチュアル催眠バカ」にならないための保険としての視点というわけです。

http://ori-japan.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html

  もちろん、仕事でのマネジメントやコミュニケーションはたまた問題解決などから始まって、ニュースや社会現象を観察する時にも、ベイトソニアンの認識論は非常に役に立つように思えてきます。

 ベイトソンの認識論とは具体的に何か?

 で、本題に入るわけですが、「Prerequisites to Batesonian Epistemology[2]というエッセーを読んでいたわけです、ベイトソニアンとしての認識論が非常に簡潔にまとめられていて面白いなぁと思ってしまったわけです。

 項目は以下の感じです。

Reational Universe (敢えて訳すと因果応報な宇宙)
The Patten which connects (結ばれあうパターン)
Stories (物語)
Multiple (Double) Description (二重記述、多重記述)
Explanation (二重記述としての説明)
Two Logic (演繹/帰納 とアブダクション)
A General Epistemological Approach (一般的な認識論的アプローチ)
allegory (寓話)
Grace (優美さ)
The Sacred (神聖なる・・・)

それで、ベイトソンは物事の間にある関係性や物語(メタファー)を観察し、あるいはそこから来る「優美さ」や「神聖さ」といった意味を大事にした認識論を持っているようにも思えてくるわけですが、何より物事を大きなシステムの一部として観るままなざしと、複眼的な視点は、深く思考することを強いられるように思えてくるわけです。


つづく


文献

[2]http://www.psych.utah.edu/stat/dynamic_systems/Content/examples/Prerequisites-to-Batesonian-Epistemology_SCTPLS_Baltimore_Aug-2006.pdf

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