2014年4月11日金曜日

役に立つコーチングの質問その3



 人は、外的世界の出来事を直接捉えるのではない。

 五感からの情報を再構成してそれを捉えている。

 と、考えるのが「表象主義」です。

 これについて、一般意味論の創始者であるアルフレッド・コージブスキーは「地図はそれが示す土地と同じではない(The Map is not the territory)」という有名な言葉を残しています。

 もちろん、人は外的な世界のすべてを捉えることはできません。しかし、内的表象で、誰もが事実だと思っていることと、その人の主観的な解釈や意味の区別をつけてみることはできるはずです。

 それで、認識論をベースにしたコーチングの最初のステップは、事実と主観的な解釈の違いをコトバに出して意識化してみること。

 これははじめのステップとなってきます。 



事実は解釈と同じではない、出来事はそれに対する気持ちと同じではない

 ネットに「Useful Coaching Questions[1]というPDFの資料があったのですが、このコーチングの質問が中々素晴らしいのでリンクをしておきましょう。

 それで昨日のつづきを書いておきましょう、テーマは、

  1. 心身状態の変化を作り出すための質問  
  2. 理想の状態へ移行するための質問
  3. 知覚された状況に挑戦するための質問

 今日は、少しだけこれについて書いておきましょう。具体的な質問は、



 Does the problem really lie in the task, or the way you feel about tha task?

問題は、(事実としての)その仕事のタスクそのものに存在していますか、あるいは、(解釈/意味としての)そのタスクに対するあなたの感じ方に存在していますか?


 認識論的に言うと、案外この質問は深いです。

 その理由は、表象の中の「事実」と「解釈/意味/気持ち」を一旦分けてみるような質問になっているような格好になっているからです。

 つまり、コージブスキーの言った「地図はそれが示す土地と同じではない」を実践するために具体的なコーチングの質問に落とすとどうなるのか?の答えが上の質問になります。

 もちろん、この質問を尋ねたからといってすぐに答えが返ってくるというわけではないのでしょうが、とっっかりの質問としては、「事実」と「解釈/意味/気持ち」の間に線を引いて、言語化して意識してもらうのはありなのでしょうねぇ。

 ちなみに、こういうプロセスを一般意味論では「抽象過程への自覚」と呼んでいます。


  1. 何かがうまく行っていない時にする質問
  2. ビジネス・プロセスを改善するための質問
  3. アウトカムを明確にするための質問
(参考)

文献

[1]http://www.janbrause.co.uk/user/custom/downloads/ucq.pdf

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