2014年5月14日水曜日

チェンジ・マネジメントにおけるナラティブ・アプローチ



 心理療法で用いられる物語や逸話を使ったナラティブ・アプローチやメタファーは、企業組織の認識や行動を変えるために用いても良いということになってくるわけですねぇ・・・・・

 それで、企業のトップは自分自身の行動で物語、逸話、あるいは都市伝説を作り出せる人ではないと務まらないのだろうなぁ・・・と思っているところでもあったわけです・・・逆に言うと、会社が落ち目になってくるともう亡くなった創業者の自伝とかが社員に配布されて、「創業の精神に戻ろう!」とかやり始めますからねぇ・・・・(笑)。
 


チェンジ・マネジメントにおけるナラティブ・アプローチ

 チェンジ・マネジメントとは「社員が大規模な業務改革といった新しい変化に対応しやすくするためのマネジメント手法。多くの人は急速に環境が変化することを好まないため、何らかの改革を推進しようとすると必ず抵抗が生じる。業務改革を成功させるには、経営陣などが率先して、改革の狙いや目標などを社員に浸透させることが、不可欠になっている。」[1]とあります。

 もちろん、実際に業務改革に伴うチェンジ・マネジメントなどのプロジェクトに関わって気付くことは、このマネジメントが組織という生き物を対象にすることであり、単純に無生物の機械を取り扱うようなハード・サイエンス的なアプローチで、例えば新しいITシステムを導入したので業務のやり方を変えてね、というだけでは抵抗が増すだけで、本来ゴールとしていたところに到達するのが難しいという点です。

 もちろん、この抵抗を低減するなり、抵抗を活用してゴールを達成する力に変えていく必要があるわけですが、一つの方向性はここにソフト・サイエンス的な例えば心理療法のアプローチを持ち込むことです。

 それで、一つの例は、カリフォルニア州パロアルトにあるMRIMental Resarch Institute)のアプローチを応用したチェンジ・マネジメントの話については以下で書いています。


 もちろん、もう少し「ゆるい」感じで、人の認識や行動をゴールに向けて変えてもらうような支援もあるわけで、これが心理療法で言うところのナラティブ・アプローチやメタファー、つまり物語や逸話などを活用して「変化への空気」あるいは「変化に対して心を開い態度」などを醸造していく方法です。

 それで、「A Narrative Approach to Change Management[2]というエッセーを読んでいたわけですが、チェンジ・マネジメントを成功させるために、BPRTQMとかハード・サイエンス的なアプローチだけではなく、ナラティブを用いて変化に対してどのようにオープンなマインドを醸造すればよいのか?ゴールを意識してもらうのか?ゴールに向かっていることを意識することでどのようにモチベーションを上げてもらうか?について書かれているところを興味深く読んでいたわけです。

 余談ですが、心に刺さったナラティブやメタファーが人の認識や行動に変化を与えることになるわけですが、おじいさんの経営者が事実からは脚色されている戦国武将の出てくる歴史小説を好み、ビジネス誌などで特集が組まれていたりするのを読むと、ひたすら冷徹な事実を分析するようなこととは違うのでしょうけれど、こういったソフト・サイエンス的なアプローチも必要なのだろうなぁ・・・思った今日この頃だったわけです。
 
文献

[2]http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.194.6666&rep=rep1&type=pdf

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