2014年5月21日水曜日

ボトルネックのメタファー



 論理的な世界であれこれ考え抜くことには手を抜くことはないけれど、物理的な世界では徹底的に良い意味で手抜きをする、必要な事以外は徹底してやらないことを考えておかないと上手くいかない気がするのですよねぇ。まぁ、物理的な世界はあれこれ試行錯誤すると、時間もお金も体力も必要ですからねぇ(笑)。



ボトルネックのメタファー

 日常生活や仕事の場面で何か問題を感じた時に「何がボトルネック?」のような質問を行うわけですが、案外、これが深い質問であるように思います。

 それで、Wikipedia のボトルネックの項目には以下のようなことが書かれています。[1]

 
ボトルネック (bottleneck) とは、システム設計上の制約の概念。英語の「瓶の首」の意。一部(主に化学分野)においては律速(りっそく、「速さ」を「律する(制御する)」要素を示すために使われる)、また『隘路(あいろ)』と言う同意語も存在する。
80-20の法則などが示すように、物事がスムーズに進行しない場合、遅延の原因は全体から見れば小さな部分が要因となり、他所をいくら向上させても状況改善が認められない場合が多い。このような部分を、ボトルネックという。
瓶のサイズがどれほど大きくても、中身の流出量・速度(スループット)は、狭まった首のみに制約を受けることからの連想である。



 それで、「ボトルネック」の実験TOC(Theory of Constraints)の文脈で説明されていたのでご紹介しておきましょう。



 これは、メタファーとして、一般的な問題解決、特に物理的な世界で起こっている問題解決に活用できるようにも思ってきます。

 これをメタファーとして読むと、最も物理的にシステム全体のパフォーマンスを妨げているところを見つけてこれを改善することで全体のパフォーマンスが大きく改善するというわけです。逆に言うとボトルネックを発見した段階で問題の7、8割は改善したも同じようなものというわけです。つまり、ボトルネックそのものに目を向けるとそれは問題だったり課題だったりと嫌なものなのですが、その背景にあるシステムの改善のヒントをくれている「解決の神様のお使い」と考えると随分見方も変わってくるように思います。

 もちろん、このあたりの話は、単なる現象としてのパフォーマンス改善というより、システム全体を見た全体最適化を志向したパフォーマンス改善の話になってくるわけです。

 で、特に物理的なシステムを対象とする場合、基本的には 5-Focusing Steps[2]を活用して、誰でも手順を踏んで割りと簡単にパフォーマンスを改善することができます。

1.システムのパフォーマンスを最も制約しているボトルネックを見つける
2.制約をどのように利用するかを考える
3. 他のすべてをこの制約に従属させる
4.制約の部分を向上させる
5. 惰性が制約にならないように引き続いて改善を行う

 このステップは「他のすべてをこの制約に従属させる」というのがミソだったりするわけですが、ある意味、バブル前の大蔵省がやっていた金融機関の護送船団方式みたいなところもあるわけです。まぁ、『全体最適化』を嗜好するというのは案外そういう発想だというわけです・・・・。

文献

[2]http://www.tocinstitute.org/five-focusing-steps.html

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